学校給食の異物は石英、福井県外産のニンジンに付着 福井市保健所が調査結果発表
福井県福井市内の小中学校の給食に異物混入が相次いだ問題で、市保健所は12月9日、異物は県外産ニンジンに付着した鉱物の石英だったと発表した。調査を依頼した産地の自治体から、石英は土壌に含まれていたもので食品衛生法上の違反はないとの回答を得たという。11月25日から停止していた給食でのニンジン提供を順次再開するとしている。 市保健所は風評被害防止の観点から、具体的な産地を明らかにしていない。石英は飲み込んでも人体に影響はないとされる。 市学校給食センターや自校調理の学校で今後、人員を増やして納入された食材の確認を徹底するほか、食材の下処理で入念にチェックするなど再発防止に取り組む。市内72小中では給食でのニンジンの使用を数量が確保でき次第、再開。市内の公立保育園と認定こども園計25施設は12日から再開する。 福井市内の学校給食での異物混入は、11月13日から相次ぎ確認された。同25日に市学校給食センターで調理前のニンジンが入った段ボール箱からガラス状の異物が見つかった。北海道から福井県内へ出荷されたニンジンに石英が混入したとして出荷元が回収を進めており、一部が同センターに納入されていた。
福井新聞社