元行員が貸金庫から“窃取” 三菱UFJ銀行・半沢頭取が会見し謝罪 被害「十数億円」 手口は?
専用のカギで、厚さ50センチほどの分厚い扉と、さらにもう1枚扉を開けると、ずらりと並んだ金庫が。 会員制貸金庫ラスコ 片平正美さん 「900いくつあります」 利用者自身が開閉するもので、中には物をしまえるケースが入っています。 会員制貸金庫ラスコ 片平正美さん 「防犯カメラと入退室のデータを取っているので、誰が出入りしたのかがわかるようになっている」
今回の件については… 会員制貸金庫ラスコ 片平正美さん 「(貸金庫の)中になにが入っているか存じ上げないので。ひとつずつ全部開けるのは、現実的に難しいと思います。(事前に貸金庫の)中のことを調べたんじゃないか」 そして、4年半発覚しなかった“チェックのずさんさ”も明らかに。 三菱UFJ銀行カスタマーサービス推進部 向井理人部長 「予備カギについては、お客さまに立ち会っていただいて、 専用の封筒に入れてお客さまの印鑑と管理者の印鑑で封かんをする」 スペアキーは封筒に入れて割り印を押して保管されているといいます。つまり、一度封筒を開けると後からチェックした際にわかってしまうはずですが…。 三菱UFJ銀行カスタマーサービス推進部 向井理人部長 「封筒が破封、破れてないかを確認するとは書かれているが、どのようにそれを確認するかが詳しくなかった」 ──割り印の照合や届出印の確認は? 三菱UFJ銀行カスタマーサービス推進部 向井理人部長 「それはしていません」 さらに、十数億円の使い道は、“私的な投資”と判明。被害が確認できた顧客から補償を始めていて、すでに約3億円の補償を実行したといいます。 今後、再発防止策として貸金庫の予備カギを支店で管理せず、来年1月中に本部での一括保管に変更するとしています。 会社で貸金庫を利用していたという人は… 三菱UFJ銀行以外で過去に会社で貸金庫利用 「(盗まれるとは)全く想像しないですよね。法人だと決算期の前に棚卸しなどあるのでわかると思う。個人だと、なかなかチェックしないんじゃないか」 ◇ 関係者によると16日、金融庁は銀行側に事案の報告を求める命令を出しました。(法律に基づく報告徴求命令) 警視庁は銀行側からの相談を受け、今後、捜査を進めていく方針です。 (12月16日放送『news zero』より)