トルコがらみの収賄罪などで起訴されたNY市長、初公判は来年4月
米ニューヨークの連邦地裁は1日、トルコ政府関係者らから高額の接待などを受けた見返りに便宜を図ったとして収賄罪などに問われたニューヨーク市のエリック・アダムズ市長(64)=民主党=の初公判の期日を来年4月21日に決めた。地元メディアによると、公判は1カ月ほど続く見通し。アダムズ氏は無罪を主張し、辞任しない意向を示している。 ニューヨークでは来年6月、市長選の民主党候補を決める予備選が実施される。アダムズ氏は再選を目指すが、裁判の行方次第では選挙活動に影響が出る可能性がある。判事は「選挙日程を踏まえると、(有権者が)答えを得ることが重要だ」と述べ、予備選前に評決が出ることが望ましいとの認識を示した。 連邦検察は今年9月、アダムズ氏の起訴を発表した。起訴状によると、アダムズ氏は2014年にニューヨーク市ブルックリン区長に就任して以降、トルコの政府高官や実業家から総額10万ドル(約1530万円)を超える豪華旅行などの接待を受けたり、違法な献金を受けたりした。見返りに、トルコ政府が建設した新たな在ニューヨーク領事館の開設を許可するよう市消防当局に圧力をかけたとされる。【ニューヨーク中村聡也】