【Q&A】覚せい剤の「特性と克服法」とは? 元使用者に聞く
歌手の槇原敬之被告が手を出してしまったとされる覚せい剤。警察庁によると、使用すると神経を興奮させ、頭をさえさせる作用があるとのことです。実際、「覚せい剤」とはどのような薬物で、使用してしまった人はどのように克服していけばいいのでしょうか? 覚せい剤を使用した後に社会復帰し、薬物回復支援施設に勤める男性に話を聞きました。 【動画】歌手の槇原敬之被告が保釈 覚せい剤取締法違反罪などで起訴
Q:覚せい剤を使用するとどうなりましたか?
力がみなぎってくるような、万能感が得られた感覚になりました。
Q:自分で覚せい剤を絶つことは難しいのでしょうか?
覚せい剤依存になっているときは、仕事、家庭、周囲との人間関係など、生活がうまくいっている時は欲求を抑制できますが、気分が落ち込むと手を出してしまうのです。
Q:支援施設で、入所者は何をするのですか?
回復に向けたプログラムが用意されています。ヨガなどの運動をしたり、他の入所者と交流したりします。
Q:回復に向けたポイントを教えてください?
リハビリで大切なポイントが2点あります。1つ目は団体行動をとることです。薬物は使用者の人間関係を壊し、孤立させていくものです。再び手を出さないように、人とのつながりを感じてもらうことが大事です。 2点目は、薬物に関する自分の経験を周囲に話すことです。(入所者同士であれば)薬物を使用していたという共通点があるため、理解してもらいやすく、安心感が得られます。薬物を思い出し、また使用したくなるかもしれないという理由で話したがらない人もいますが、(自らをさらけ出すことで)自分自身としっかり向き合うことが大事です。