自分で決めれば逃げ道も後悔もない、節目ごとに巡り合うタイミングの良さ・福留孝介さん プロ野球のレジェンド「名球会」連続インタビュー(41)
45歳まで現役を続けましたが、秘訣は何にもないんです。よく言われるんですけど、全然ないんですよね、本当に。ただランニングは人一倍、気を使ってました。人間って逆立ちして24時間歩けないじゃないですか。足は24時間歩けるでしょ。手と足どっちが強いのってなったら、間違いなく足。足が元気であれば何かいろんなことができると思ったんで、走ることはやめませんでしたね。シンプルな考えですけど。PLの頃からランニングは多かったですね。そういう癖もあるんだと思います。 考え方が前向き?どうですかね。小さい時から結構前だけ見ていく、むしろ、あの時ああすれば良かったなって思うことは僕は少ないですよ。少ないというか、ほとんどなかったですね。何か違うことをするのが楽しかったんですよね。次のことに、自分の知らないことに挑戦する。それができるってことが楽しかった。 × × × 福留 孝介氏(ふくどめ・こうすけ)大阪・PL学園高の1995年ドラフト会議で7球団から1位指名を受け、交渉権を得た近鉄入りを拒否して社会人の日本生命へ。99年に中日へ入団して首位打者を2度獲得。2008年から米大リーグでプレー。13年に阪神で日本復帰。名球会入り条件の日米通算2千安打は16年6月に達成。21年に中日に戻り、2シーズン後に引退した。日本代表では五輪とワールド・ベースボール・クラシックに2度ずつ出場。77年4月26日生まれの47歳。鹿児島県出身。