15~19歳の少女・女性のHIV感染率の高さに警鐘 ユニセフ
【AFP=時事】国連児童基金(ユニセフ)は「世界エイズデー」の12月1日に先立つ29日、少女と若い女性のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)新規感染率の高さに警鐘を鳴らした。 【写真】ヴォーグ英国版編集長、痩せ過ぎモデルブーム再燃に懸念 ユニセフの報告書によると、2023年の15~19歳の少女・女性のHIV新規感染者は9万6000人、少年・男性は4万1000人で、10代の新規感染者の70%を少女・女性が占めた。サハラ以南のアフリカ諸国では90%に上った。 成人のHIV感染者の77%は抗レトロウイルス療法を受けているが、14歳以下では57%、15~19歳では65%にとどまっている。 HIV感染者全体で14歳以下が占める割合は3%にすぎないが、2023年のエイズ関連死全体の12%を占め、7万6000人に上った。 ユニセフのアヌリタ・バンHIV/エイズ担当副部長は、「治療や予防サービスを受けられる機会は拡大しているにもかかわらず、若年層はそうした恩恵を十分に受けていない」と指摘。 「あらゆる人への治療を拡大するリソースや取り組みに投資を行う際に、HIVに感染している子どもたちを優先するべきだ。これには、革新的な検査技術の拡大も含まれる」と訴えている。【翻訳編集】 AFPBB News