3試合勝利なしと低調のバルセロナ、フリック「言い訳と思うかもしれないがラス・パルマス戦は勝てた」「私たちの正GKはペーニャだ」
バルセロナは2日にラ・リーガ第19節分、アウェーでのマジョルカ戦に臨む。前日会見に出席したハンジ・フリック監督は、チームが調子を落とした11月を終えて、12月に勢いを取り戻す意欲を示している。 第13節レアル・ソシエダ戦(0-1)、第セルタ戦(2-2)、第15節ラス・パルマス戦(1-2)と、ラ・リーガで3試合連続で勝利を逃したバルセロナ。1試合未消化の2位レアル・マドリーは勝ち点1差で、首位陥落の可能性が高まっている。 フリック監督はラ・リーガで最も平均年齢の低い自チームが、ここまでの経験を糧にして調子を上げていく必要性を訴えた。 「11月が終わり、もう12月に入ったのは素晴らしい。チームはよくやっているよ。私たちの中盤はインテンシティーがあり、試合を支配して、チャンスを創出している。私たちはチャンスを生み出しているが、しかし決めきれなければ……。私たちは学ばなくてはいけない」 「このチームは最も若く、だからこそ学ぶ必要がある。同様に失点もしてはいけないし、全員で一枚岩となって守らなくてはならない。攻守ともに団結していなくてはいけないんだ。ラス・パルマス戦で、私たちは良いプレーを見せた。が、敗戦の責任も私たちにある。相手の方が失点が少なかったのだからね。ああいった試合ではチャンスを生かし切り、守備で強さを発揮しなくてはならない」 「ラス・パルマス戦では様々なことが起こった。ディテールまでは話さないがね。不満や言い訳に思えるかもしれないが、チームは勝てたはずだったのにそうしなかったんだ。だからこそ、私たちは重圧を感じている。明日の試合、私たちは攻撃で集中力を発揮しなくてはならない。チャンスを物にすることこそが重要なんだ。チームはボールを保持し、70%のポゼッション率を記録した。しかしフットボールで物を言うのはゴールであり、最近の私たちはあまりゴールを決められていない」 フリック監督率いるバルセロナはハイライン戦術を特徴としているが、それが攻略されつつあるとも指摘されている。 「失点するのにはいつだって理由がある。私たちは然るべき形でプレッシングを仕掛けなければならない。それは簡単なように見えるが、実際にはそうではないんだ。もし私たちが一枚岩ならばチームメートの背後のスペースをケアすることができる。私たちはプレッシングでミスしており、ブロックとなってスペースを埋められていないんだよ」 GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが長期離脱を強いられた後、GKヴォイチェフ・シュチェスニーを獲得したバルセロナだが、フリック監督は第2GKのイニャキ・ペーニャを起用し続けている。ペーニャのプレークオリティーはときとして議論の的になるが、フリック監督は変わらぬ信頼を強調した。 「シュチェスニーは練習で良いプレーを見せているが、現時点でGKを交代する考えはない。イニャキはGKのレギュラーだ。何度もそう言ってきたはずだよ」