山田邦子が「日本喜劇人協会」第11代会長就任で女剣劇旗揚げ…大村崑元会長と浅草寺の石碑に参拝
タレント・山田邦子(64)が30日、一般社団法人「日本喜劇人協会」の第11代会長に就任したことを正式発表した。東京・台東区浅草の東洋館での記者会見に先立ち、浅草寺の境内にある「喜劇人の碑」に、第8代会長の大村崑(92)とともに参拝した。石碑には歴代会長ら功績のあった喜劇人の名前が刻まれている。存命中としては異例のことながら、大村の名入れ式が行われた。 「伝説の方々の名前が並んでいるのを見ると、これは頑張らないといけないですね」と邦子は決意を述べ、大村は「これからは女性の時代。協会も女性がボスになって喜んでいますよ。怒ったら寿命を縮めるので、笑って過ごして」と期待を寄せた。 東洋館での会見ではビートきよし(74)らとミニ喜劇「シン・おんな剣劇~仇討ち道中~」を披露し、11月28日に銀座・博品館劇場で同名の記念公演を行うことが発表された。浅草が生んだ女剣劇のスター・浅香光代さん(享年92)へのリスペクトを込められた公演となる。 「日本喜劇人協会」は、1954年に前身となる東京喜劇人協会として誕生。初代会長は、「喜劇王」と呼ばれた俳優・榎本健一さん(享年65)、副会長は俳優で落語家の柳家金語楼さん(享年71)、コメディアンの古川ロッパさん(享年57)が務めた。歴代会長には、森繁久彌さん(享年96)、三木のり平さん(享年74)、森光子さん(享年92)らレジェンドが名を連ね、10代目会長の小松政夫さん(享年78)が2020年に死去してからは、コロナ禍の影響もあり、協会の活動は事実上の休止状態になっていた。 山田は4年前から東京・浅草演芸ホールでネタを披露し続け、漫才日本一を決める「M―1グランプリ」の審査員も務めている。協会設立70周年の節目に山田が会長に就任し、記念公演は新生・日本喜劇人協会の「旗揚げ公演」として行われ、活動を広げていく。 ◆山田 邦子(やまだ・くにこ)1960年6月13日、東京都生まれ。川村短大在学中からお笑い番組に出演し、バスガイドのネタでブレイク。81年にドラマデビュー。フジテレビ系「オレたちひょうきん族」をはじめ、数々の人気番組に出演。歌手としても同局系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」内の企画で誕生したデュオ「やまだかつてないWink」の「さよならだけどさよならじゃない」がヒット。
報知新聞社