「爆弾低気圧」が残した足跡 カリフォルニア州北部は大雪
マウント・シャスタ、カリフォルニア州、11月22日 (AP) ― 米西海岸カリフォルニア州北部を11月21日、発達中の低気圧が通過したが、その際山岳地帯で木々をなぎ倒し、大雪と記録的な雨を降らせた。この低気圧の通過で2人が死亡、数千戸の家屋が損壊、太平洋岸北東部の広い地域で数十万戸が停電した。 気象予報士は鉄砲水の危険性を警告。各地の土砂崩れは今後も続く見通しで、サンフランシスコ空港では欠航が相次いだ。 19日に米北西部に上陸したのは、低気圧が急速に発達したときに生じる「爆弾低気圧」とよばれる気象現象で、暴風雨をともなって樹木や車、住宅をなぎ倒し、ワシントン州で少なくとも2人が死亡した。 カリフォルニア州北端のマウント・シャスタでは、暴風雪で住宅や車、構造物が雪に埋まった。 国立気象局は、今シーズン最強の「大気の川」の真下に当たり、洪水に見舞われたサンフランシスコ北部一帯に出されていた洪水注意報を23日まで延長した。 2つ目の「大気の川」が23日から26日にかけて、カリフォルニア州北部にかかる見込みで、標高の低いところでは軽い雨が降るが、山間部では第1波よりも大雪になるとみられている。 サンフランシスコ国際空港では20日、百数十便の発着便に遅れが出、数十便が欠航となったが、それに続いて21日には、約150便に遅れが発生、20数便が欠航となった。 交通当局は洪水のため、州北部でフンボルト レッドウッド州立公園を通る3.2キロの風光明媚な高速道路を閉鎖した。 さらに、国立気象局は、シエラネバダ山脈の道路状況が危険な状態であると警告している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)