白血病の小学生娘、16人も適合者がいたのに…ドナー登録者「仕事を休めない」「上司が辞退しろと」骨髄バンクが今、直面する問題とは
「ドナー適合者が16人見つかった時は主治医の先生が病室に飛んできて知らせてくれました。こんなに見つかる事そんなにないよーって、みんなで拍手して大喜び。これで移植できる!と思いつつ、順調に移植まで進むのかという気持ちも。希望と不安の中で毎日過ごしていました」 【写真】「おっぱいが大きい人の聴診は嬉しいですか?」小学生みたいな質問への医師の回答が「マジですごい分かる」と反響 小学生のときに娘が白血病に罹患し、骨髄移植による治療を試みた当時のことを振り返るのは娘と一緒に病と闘った母親のゆみさん(@BeniLovemama)。しかし、適合者全員が提供まで進めないというまさかの結果が待っていました。 「適合者がいるのに移植できないとわかった時は、絶望感でいっぱいに。また振り出しに戻ったのかと家族みんなでがっかりしました」。 公益財団法人日本骨髄バンク(以下、骨髄バンク)の調べでは、登録しているものの適合者になった際、「仕事を休めない」「ワンオペ育児中で家を空けられない」など健康理由以外の理由で辞退を申し出る人が多いことが明らかになっています。 ドナー適合者が行うこと、費やす時間、ドナー休暇制度などについて骨髄バンクに取材。また、当事者となった娘さんのその後についてもお母さんに伺いました。
ドナー登録者と患者の白血球一致は奇跡に近い
骨髄移植とは、白血病などの血液の病気を発症した人が、健康な人から骨髄等に含まれる血を造るもとになる細胞(造血幹細胞)を提供してもらうことで、全身の血液を入れ替えるという病気を治癒させる治療方法。骨髄バンクは、移植を必要とする患者さんと健康な造血幹細胞を提供するドナーの方をつなぐ役割を果たしています。 ドナー登録者数は、55万7148人。現在、骨髄バンクでの移植を希望し、ドナーからの提供を待っている患者さんは1656人です(2024年6月末調べ)。登録者数に比べ、患者数は少ないため「すぐに適合者が見つかって移植できるのでは?」と思ってしまいそうですが、白血球の型が一致するのは数百から数万分の一。2023年の適合者は約55万人いるなかで約2万人、そして希望する患者さんの2人に約1人しか移植を受けられないのが現実なのだそうです。
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