公園で出会った傷だらけのネコを保護したら…「猫エイズ」に感染した保護猫が飼い主に見せたグッとくる表情
■ガードレールに潜んでいた子猫は甘えん坊のいたずらっ子に
[カーテン大好きいたずらっ子] 2015年6月半ば、線路をまたぐ坂道の斜面の辺りから子猫の鳴き声が。探してみるも木や草が茂っていて姿を見つけることができず、翌日、日の出とともに捜索再開。1時間ほど経ってもどこにいるかさっぱりわからなかったのですが、1匹の黒白猫がガードレールの土台を覗いているのが見えました。もしやと見ると子猫が潜んでこちらを威嚇しているではありませんか。そこから3時間の奮闘の後、身柄を確保! 急いで近くの動物病院へ。ガードレール(レイル)にちなんでレイと名づけました。小さな姿で威嚇していたレイは、大人になっても活発を通り越して暴れん坊のいたずら坊。いつの間にかレイ坊が愛称となりました。子猫の頃からカーテンが好きで、さすがに体が大きくなってからは上りませんが、カーテンをかじって穴を開けるのが大好き。爪が引っかかって取れなくなり、なんとかしてとこちらを見ていることも。暴れん坊の一方、とっても甘えん坊で、いきなり背中に飛び乗ったり、胸に飛び込んでゴロゴロ言ったり。そんなレイが可愛くてなりません。(千葉県 キウイ母)
■雨の中足を引きずる猫は、キャットタワーの最上階でのんびり
[家を明るく照らす存在に] 雨の中足を引きずりながら歩いているところを保護しました。お家に来たばかりのときは、猫砂の上で小さく身を隠して怯えていました。お外で怖い思いをしたのか、触ろうとすると震えながらも威嚇と猫パンチで、なかなか触れることができませんでした。高熱とふらつきが出たため動物病院で診察した結果、右手足の関節の骨が腐敗していました。身体に障害があったため、必死に身を守っていたのかもしれません。今も手足に障害は残っているものの、そんなことは感じさせないくらいに天真爛漫で、お兄ちゃん猫たちにプロレスごっこを挑むほどお転婆な女の子に成長しました。保護時の威嚇はウソのようにいまでは人間大好きな甘えん坊さんで、常に私の後ろをくっついて歩いています。高いところも大好きで、器用にキャットタワーの一番高いところに登り、一番眺めのよい場所で、のんびりお昼寝するのが日課になっています。明里がいるだけで、家の中がぱっと明るくなるような存在です。この子に出会えてよかったと、日々しあわせをもらっています。(神奈川県 chiro) *** 家族にたくさんの愛情をもらい、“猫生”を謳歌する猫たちの姿には胸が熱くなる。『みんなしあわせ! 保護猫ビフォーアフター』にある48の猫と家族のストーリーは、保護猫たちの魅力を伝えるだけでなく、これから保護猫のお迎えを検討している方の参考にもなりそうだ。 協力:辰巳出版 辰巳出版 Book Bang編集部 新潮社
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