百花繚乱!命草(ぬちぐさ)と呼ばれる島野菜 やハーブが皿の上で競演 「沖縄ビューティサラダ」
そんな多種多様な野菜を一種類ずつ、丁寧に仕分けしつつ盛り付けていくと、“皿の上の芸術” を呼ぶに相応しい、彩り豊かな一皿が仕上がる。食べ進めていくと、島野菜のほのかな甘み、海ブドウのプチプチとした食感や温野菜のまろやかさが口の中で幾重にも広がる。ときおり、ほろ苦いハーブがアクセントを付け加えたり、島胡椒のピパーチが弾けたりして味わいや香りを存分に楽しむことができる。ビジュアルも風味も非常に満足度の高いビューティサラダだ。
「ガルグイユはシーズンごとに異なる食材を使っています。ぜひ季節ごとの島野菜の滋味を味わっていただきたいですね」。
■アロー・エデッセ 住所:沖縄県国頭郡金武町金武10907 ASBO STAY HOTEL 2F TEL:098-989-4919 貸切利用があるため、営業時間は電話やSNSで確認を。 Instagram:@aloedesse
北中城に位置する菜食料理「星のたね」では、無農薬で育てられた県産の食材をベースにしたビーガンメニュを提供している。 “ビューティサラダ”が登場するのは、完全予約制のディナー「菜食料理のおまかせコース」だ。
今回は夏から秋へと季節が変わる10月の一例として、夏野菜の「ナーベラ バンシルーソース」と、秋の彩りの「4種類のきのこレンコン」の2種を提案してくれた。
「ナーベラ バンシルーソース」はともに沖縄の方言でナーベラは沖沖縄ではゴーヤーとともに食される機会が多いヘチマのこと。軽くソテーしたあと、レモンのオイルとシークワーサーでマリネすることでさっぱりした風味に。バンシルーはグァバを指し、白い実の部分をペースト状にして、そこへつるむらさきの花やミントマリーゴールド、葉裏が紫赤色のハンダマなどを使いながら彩りを引き出し、キヌアやアスパラ、パプリカ、ミントなどで食感や旨味をプラス。玉ねぎ麹や塩、レモンのオイルやシークワーサーの果汁で清涼感と塩味のバランスを整えた一皿だ。