AIライティングアシスタント「Catchy」を開発。デジタルレシピ代表 伊藤新之介インタビュー
道なき道を拓き、未だ見ぬ新しい価値を世に送り出す人「起業家」。未来に向かって挑むその原動力は? 仕事における哲学は…? 時代をリードする起業家へのインタビュー『仕事論。』シリーズ。 AIライティングアシスタント「Catchy」を開発。デジタルレシピ代表 伊藤新之介インタビュー 今回は、ChatGPTを活用したAIライティングアシスタント「Catchy(キャッチー)」を提供する株式会社デジタルレシピ代表の伊藤新之介さんにインタビュー。 「Catchy」ローンチまでの紆余曲折や、ビジネスで目指すゴールについて伺いました。
大学2年で起業。最初から自分の道を走っていた
──起業した経緯を教えてください。 元々は研究職を目指していました。数学者になりたくて受験したのですが、ダメで…。研究の道は諦めましたが、就職しようという考えもなかったんです。 「それ以外の道を模索したい」という気持ちで大学2年の時に起業しました。 2009年当時、アメリカではSkypeを使ったオンライン家庭教師が流行っていました。この事業なら大学生の自分でもできるとはじめたのが「オンライン学習塾」。これがうまく行ったんです。 ──その後も、様々なウェブサービスをつくられました。 エンターテインメントコンテンツに特化したウェブメディアの運営や、データ分析を基にSNS上でより効率的にシェアされるコンテンツを制作するサービスを提供してきました。 SNSで注目されるコンテンツをつくるのって、本当に大変なんです。そこに、データ分析を活用して合理的にアプローチしたことで、このサービスは広告代理店からも評価を得られました。 ──それまで主に提供していたBtoCサービスから、現在のBtoBサービスに舵を切られたのはなぜでしょうか? 前の会社をM&Aで大企業に売却したことがきっかけです。 M&Aに伴い、売却先で事業に携わることになったので、生まれて初めて大企業に所属しました。 それまで企業に属したことがなかったので、所属していた2年間で大きな企業が抱える課題に気づいた。業務内容が属人化していたり、物ごとをシステマチックに処理できないなど、組織ならではの業務上の課題を知ることができたんです。 BtoBの事業にはそれまではあまり興味がなかったのですが、「大企業の業務効率化の課題に対してどんなアプローチができるだろうか」と、急に興味が湧いてきたのです。 その経験がきっかけで、この会社を立ち上げました。