吉川晃司「シワには歴史が刻まれている」 受け入れる見た目の変化「『どう生きるか』の方が大事」
今年デビュー40周年「何でも自分でやらないと気が済まない」
「UL・OS(ウル・オス)」のブランドイメージキャラクターである、歌手・俳優の吉川晃司。12日にスタートした「吉川晃司×『UL・OS』プレゼントキャンペーン」の中で、吉川がインタビューに応じた。今年デビュー40周年を迎え、10月から来年2月にかけて全国ツアー「40th Anniversary Live」を実施する。ロックアーティストとして活動する一方、俳優として映画『キングダム 大将軍の帰還』にホウ煖(ほうけん)役で出演し、同作の大ヒットに貢献した。来夏には還暦を迎えるが、ステージでのパフォーマンス、ハードなアクションシーンを演じる肉体を保ち続けている。なぜ、それが可能なのか。その理由に迫るとともに、ツアーを前にした心境を聞いた。(取材・文=大野代樹) 【写真】「ギリシャ彫刻のよう」 鍛え抜かれた吉川晃司のバキバキボディー 体力維持について聞くと、吉川はトレーニングの詳細を明かした。 「最近、メインになっているのは『HIIT』(高強度インターバルトレーニング)です。1回につき60~70分くらい。ただ、これは筋トレをそこそこやっている人たちでも、約30分でひっくり返っちゃうくらいハードです。週1でいいところ、キックボクシングの選手の方々から『ぜひ、一緒に』と言われて、週2回になりました。僕自身も1人でやるのはキツいので、良いモチベーションになっています」 「HIIT」を取り入れた理由は、ライブでのパフォーマンスに通じるものを感じたからだという。 「僕がやっているのは、一般的なHIITとは少し違って、格闘技のために特化したHIITトレーニングなんですけど、考えてみたらライブで2時間歌い続けるというのも呼吸法など格闘技に重なる部分が少なからずある。僕らのような仕事の場合は、よくあるマシンを使った筋トレとかは、あまり意味がない。偏った鍛え方になっちゃうんですよ。それよりは、インナーマッスルや体幹を鍛えることのほうが重要。身体の全部がバランス良く動かせないとダメなので。そういう意味では、ピッタリなトレーニングですね」 過酷なメニューに耐えられる理由は「ステージに立っていること」「『若い頃に水泳、水球をやっていたことが大きいじゃないか』と言われました」と明かした。 「ただ、年齢とともに衰えていく部分はありますから、運動量を増やして抗うしかない。だから、昔よりもトレーニングに使う時間は長くなっています」 「何でも自分でやらないと気が済まない」という理由から、役作りの一環で弓道やスキューバーダイビングにも取り組んでいる。 「最初は流鏑馬(やぶさめ)の方だったんですが、これは50代で辞める方が多いんです。僕は始めたのが50代で『ケガをしたら迷惑をかける』と思い、継続を断念しました。代わりに弓道を始めましたが、とても奥が深く学びが多いです」 来夏には還暦を迎えるが、体力強化に時間を費やす思いを聞くと率直に思いを語った。 「『楽しそうにトレーニングしていますね』と言われることもありますが、冗談じゃないですよ(笑)。楽しくはないです。水泳とかは景色が変わらないから、『泳ぎながら映画を見られるようなシステムを作ってほしい』とずっと思っています(笑)。だから、練習試合とかをやってモチベーションを保てるようにする。『これだけやっているんだから大丈夫だ』という自信を持つためにやっている部分もあります」