<黒光る君>こと実資「命をかけた彼らを軽んじるなどあってはならぬ!」に視聴者感嘆「今や<実資様が芸人してる>に…」「先の戦争から80年は現代も同じ」「『光る君へ』のMVP」
◆「何を申すか!」 さらにドラマ後半。刀伊撃退の功労者・隆家たちの褒賞について検討する陣定が開催されます。しかし撃退から2か月経ってからようやく開催されたこともあり、公卿から大宰府への関心はすっかり失われていました。 口を開いた行成は、朝廷が刀伊追討の命を出す前に大宰府が戦いを起こしたので、朝廷にかかわりはないと話します。 さらに公任も、朝廷の命のない戦である以上褒賞は無用、と続けると、実資は「何を申すか!」と突然立ち上がって怒りを爆発させます。 刀伊が1000人を連れ去り、数百の民や牛馬を殺し、壱岐守をも殺めた以上、これは重大な出来事であり「その敵を撃退した者に褒賞を与えねば、この先事が起きた時、奮戦する者はいなくなるであろう! 都であぐらをかいていた我らが…命をかけた彼らの働きを軽んじるなどあってはならぬ!」と喝破します。 実資から目をそらす一同。 それから場面が転換。実資は自らの力が及ばなかったせいで、褒賞がたった一人にしか送られなかった無念さを道長へ伝えるのでした。
◆視聴者の反応 前例のない異民族襲来への対応について、自らの意見を周囲にはっきり伝え続けたロバート秋山さん演じる実資。その態度や主張について、そして秋山さんの演技に感嘆した視聴者間で意見が飛び交っていました。 たとえばネットでは「最初は<ロバート秋山が平安貴族してるw>だったのに、今では<実資様が現代で芸人してるw>に」「あんなに平安貴族の装束が似合う役者はそうそういない…このドラマのMVP」「<黒光る君>こと実資。視聴者の信頼がここで最高潮に」「現代も、先の戦争から軍隊を持たなくなって80年程。考えさせられる」「実資様のような上司が理想」「1年を通してこの作品を支えたの、実は実資と乙丸の二人」「また大河で見たい俳優になりました」といった声が見られていました。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。 彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本は大石静さんが担当しています。
「婦人公論.jp」編集部
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