<黒光る君>こと実資「命をかけた彼らを軽んじるなどあってはならぬ!」に視聴者感嘆「今や<実資様が芸人してる>に…」「先の戦争から80年は現代も同じ」「『光る君へ』のMVP」
◆12月8日の『光る君へ』 現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第47回「哀しくとも」が12月8日に放送され、話題になっています。 『光る君へ』最終回予告。「よろしいかしら」と道長の前に立つ倫子と舌を出す明子。年を重ねたききょうとまひろが笑い合う。そして最期の時を迎えた道長を前にまひろが語るのは… *以下、第47回「哀しくとも」の放送内容と次週予告のネタバレを含みます。 ●「哀しくとも」あらすじ まひろたちは異国の海賊との戦いに巻き込まれ、敵の攻撃で、周明(松下洸平さん)が倒れる。一方、朝廷にも攻撃による被害状況が伝わり、動揺が広がる中、摂政・頼通(渡邊圭祐さん)は対応に動かず、太閤・道長(柄本佑さん)への報告も止めてしまう。 そんな事態を歯がゆく思う実資(秋山竜次さん)の元に、海賊との戦いを指揮する隆家(竜星涼さん)から文が届く。 やがて異国の脅威を知った道長は、まひろの安否が気になり……
◆刀伊襲来を道長に伝えた実資 ドラマ前半、異民族「刀伊」への対応で混乱する朝廷。道長の息子で摂政の頼通は、出家した父・道長にその襲来について伝えるのを躊躇します。 しかし大宰権帥・隆家と直接文をやり取りしている実資経由で、その状況を知った道長。武者を集めて大宰府に送るよう実資に伝えます。 対して、文の日付が7日で、報告した今日が18日であることを告げた実資。 すでに敵が大宰府を陥落し、都を目指している可能性を鑑みて山陽道・山陰道・南海道・北陸道にも警護の武者を配置するべき、と伝えつつ、陣定(じんのさだめ)にはかる旨を道長に告げるのでした。 そして行われた陣定。 左大臣・藤原顕光を筆頭に、公季、資平、能信、通任、行成、公任、斉信、道綱、源俊賢ら勢ぞろいした公卿が意見を交わすも、出てくるのは「前例がないので分からない」「様子見」など。そこに遅れて、副音声曰く<のしのし>と実資がやってきます。
◆前例にこだわっていては政ができない時代へ 実資はその場の公卿たちへ「山陽道・山陰道・南海道・北陸道の守りを固めるべし。各地の武者を募るよう手配すべし」と伝えます。 しかし<皆の意見を摂政に伝える>という結論に至ったのみで、陣定は解散することに…。 「事は急を要する!」と主張する実資の目には怒りが。 そしてドラマ中盤で、刀伊を何とか追い払った旨について道長へ報告した実資。 武力の必要性について道長と話し合うと「平将門の乱以降、朝廷は軍を持たなくなりました。それから80年がたち、まさかこうして異国の賊に襲われることになろうとは」と告げつつ、前例にこだわっていては政ができない時代になった、とあらためて伝えるのでした。
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