日本発の感動体験が世界を変える! JAXURYシンポジウム&アワード2024開催!
「水、森、そして人間も、自然の一部」という想いがJAXURYを生む
続いて、自身のLuxuryの解釈として、自然と人が織りなすものだと語る吉岡氏。 「JAXURYブランドがどれもが、まわりの自然だけでなく、人間の体や心自体も自然だということを見つめているブランドだと思います。その自然を、あたたかく、そして冷静に見つめているからこそ、(作り手の)技術も高まっていき、謙虚にもなる。“自分”をなくすのではなく、“自分”を入れ込みながら匿名性のあるラグジュアリーを作っていくのが(今回表彰されたブランド)皆さんの素晴らしさだなと思います」(吉岡) また、「FRaU」JAXURY特集号2024の中でも、話題となった藤井風さんの特異性について解説したページ内を紹介。能楽師の安田登さんが、「奈良時代以前の「死ぬ」は、永続的な死ではなく、一時的に“しなしな”になってから、もう一度違う形で生まれ変わる」という言葉を受け、本来感そのままに変わり続けることが、JAXURYなのだと話す。
東洋や日本は、古いものを残しつつ、新しいものを取り入れてきた
最後に、JAXURY号で人類学者の竹倉史人氏と縄文時代について語った前野氏が登場。欧米諸国とのラグジュアリーの違いについて「東洋や日本は古いものを残しつつ新しいものを取り入れてきたので、縄文時代の話を聞いても我々の心の中にあるような気がします」と語り、今後の私達が目指すべき立ち位置としての意見を展開。「人間が自然を支配するのではなく、自然の一部としての謙虚な態度をもって、いいものを作っていく。でもそれは、謙虚なために気づかれない。なので、こうしたJAXURYという活動を通して発信していく時代にすべきだなというふうに思います(前野氏) JAXURY委員会は上にあるような謙虚さを持ちながらも「ほんもの」のブランドに光を当て、磨き、土壌をひろげ深める、という3つの取り組み。 「使命感のあるブランド同士が交わること素晴らしい化学反応が起きるのでは」との齋藤氏の言葉とおり、今回アワードに集まったブランド同士に新たな関係性が生まれることを願う。