日本発の感動体験が世界を変える! JAXURYシンポジウム&アワード2024開催!
ラグジュアリーの本質を問うパネルディスカッション
続いては、「私達日本人が無意識に刷り込まれてきた、ラグジュアリーに対する思い込みを外そう」と題しJAXURY委員会によるパネルディスカッションが行われた。 登場したのは、前野隆司氏、SDM研究科教授の白坂成功教授、委員で美容ジャーナリスト・エッセイストの齋藤薫氏、JAXURY編集責任の講談社・吉岡久美子。司会を務める白坂教授は、「豪華絢爛、贅沢といったイメージのあるラグジュアリーだが、調べていくなかで、この言葉は決してそれだけのではないということがわかってきました。その中で10の視点というものを、研究により作らせていただいて、その視点をもとにいろんな賞を出し勝手に表彰させていただいています」とJAXURYが掲げる10の視点について説明。 ---------- JAXURYが掲げる10の視点 1:クラフトマンシップ 2:感性 3:信頼 4:本来感 5:唯一無二 6:美 7:日常的な上質さ 8:神話・歴史 9:幸福・僥倖 10:利他 ---------- これを元に、アワードでは視点別の部門賞を設け、JAXURYブランドとして表彰。この賞を選出するJAXURY委員がどのような視点で選出を行っているのか、その観点を語る。
JAXURYブランドには「使命感」がある
「FRaU」JAXURY特集号2024では、自分にとっての「ほんもの」とは何か、どう見極めるべきかをジャンルや世代、国籍を越え表現者や研究者にインタビューを行われた。そのなかで、斎藤氏はある記事を取り上げ、感じた気づきを話す。 「JAXURY特集号に登場したミュージシャンのドクター・キャピタル氏が『日本人は、次にその場所を使う人のことを考えて行動する。その考え方自体がラグジュアリーである』ということを語っていらっしゃるんです。それを読み非常にハッとさせられた。日本人は、日本的な美徳についていまいち自信がない部分があるけれど、むしろそういうものの中にほんもののJAXURYが潜んでいるんじゃないか、そういうふうに気付かされました」と斎藤氏。 「日本人の謙虚さ、奥ゆかしさ。日本の美徳の原点はそういった部分にあるのではないかと。(中略)ただ弱さの象徴ではなく、人には見せない自然な自信があるからこそ、謙虚になれるし、知性があるからこそ謙虚になります。それは日本人が誇るべき部分なんじゃないかなと思います」 「そして、どのブランドも使命感をもって、ものづくりをされています。単に高級品や贅沢品をつくるのではなく、そのものづくりが、どのように世の中によい影響を与えるのか、についてまで考え、その上でものづくりをする。この態度、精神こそJAXURYだと思います」(斎藤氏)