体操・宮川紗江選手が会見(全文1)速見コーチと五輪へ再スタート切りたい
コーチと私を引き離すことに多くの力。強化本部長が関与と確信
宮川:最初から速見コーチの過去の暴力を理由に、速見コーチを排除して朝日生命に入れる目的なんだと確信に変わりました。とにかく絶望的な気持ちになり、何がなんだか分かりませんでした。7月15日から21日までの合宿中、複数のコーチが本部長に呼び出され、速見コーチの暴力を見たって言いなさいと何度も迫られていたとあとで耳にしました。その後の調査にも幾つも納得できない部分がありました。 まず7月30日に体操協会から速見コーチの聞き取り調査がありました。速見コーチの弁護士同席は拒否されたようです。練習拠点の1つにしている施設には、8月3日、4日、5日、8日の4回に渡り、速見コーチを犯罪者扱いし、そんな人間を出入りさせていいのかという、出入り禁止を要求する匿名の電話があったとの報告を受けました。 8月6日には私の父親が事務局長にメールで保護者の面談も早急にお願いしたいとの連絡を入れましたが、その後、連絡はなく、8月14日に速見コーチに処分通知が届き、15日にメディアで一斉に報道されました。当日、夕方に電話で事務局長より速見コーチの処分が執行されたとの連絡がありました。私も両親も激怒しました。 ここまでが報道されるまでの経緯です。以上の流れから考えて、速見コーチと私を引き離すことを前提に多くの力が働いていたことは間違いなく、そこに強化本部長が大きく関わっていたことは間違いないと確信しています。 【連載】体操・宮川紗江選手が会見(全文2)へ続く