体操・宮川紗江選手が会見(全文1)速見コーチと五輪へ再スタート切りたい
「馬乗りになって殴打」されたとことは一度もない
次に報道やネットニュースに出ている部分で誤っている点をお伝えします。まず馬乗りになって殴打したという報道については、そんなことは一度もありません。次に髪の毛をつかんで引きずり回されたことも一度もありません。あと、たたかれたことによってけがや傷を負ったことや、体を痛めたことはありません。事実として手でたたかれたり、髪の毛を引っ張られたりされたことはあります。時期についてははっきりとは覚えていませんが、いずれも1年以上前になることは確かだと思います。 今はもうそういった指導はありませんが、速見コーチも過去、私に対して暴力の対象となる行為で指導を行ったことは間違いだったと深く反省しています。そして周りの方々に対し、迷惑を掛けてしまったことも深く反省しています。私自身、報道でいろんな方々の意見を聞き、どういう理由であれ暴力を認めることはあってはならないことだと考え方を改めました。
今年は世界選手権や日本代表合宿を辞退することを決意
次に私の今の状況ですが、私は速見コーチの処分と大々的な報道により、かなりのショックとダメージがありました。その影響かは分かりませんが、睡眠が思うように取れず、毎日頭痛が治まりません。毎日が不安で今は練習に集中できる状況ではなく、けがだけしないように体を動かしているだけという状況です。現在、速見コーチは活動を自粛しており、専属コーチなしで練習を行っています。世界選手権代表のチームメートには本当に申し訳ないのですが、私は今の状況で日本代表として責任を持って戦っていくことは精神的にも肉体的にも不可能だと判断し、今年は世界選手権、全日本シニア選手権、日本代表合宿を全て辞退することを決意しました。 私は速見コーチと共に一から出直すつもりで全てをやり直し、全てを見つめ直して、また再スタートを切りたいと考えています。東京オリンピックに向けて選手、コーチ共に誰の目から見ても良いモデルとなれるよう、共に努力して必ず復帰したいと思っています。