小林海がスプリントを制し、悲願のエリート初制覇!|全日本選手権ロードレース
有力選手のアタックにより集団が絞り込まれる
レースがまず動いたのは4周目だった。集団から昨年4位の石上優大(愛三工業レーシングチーム)がアタック。このアタックに反応した横矢、石橋学(JCLチームUKYO)、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)、山本元喜(キナンレーシングチーム)の4名がついていき、5名の逃げ集団が形成された。 しかし、逃げに乗せられなかったシマノが中心にハイペースで集団を牽引。この動きで集団は割れてセレクションがかかり、5周目に入るところで集団が先頭に追いついた。 追いついたところでアタックがかかり、新たな逃げができた。先ほどの逃げにも乗った横矢、阿部、石橋に加え、石原悠希(シマノレーシングチーム)、湯浅博貴(チームサイクラーズスネル)の5名が飛び出した。 集団もこれを容認することはなく、追走の動きによって集団は一時26名にまで絞られた。 6周目には後ろから13名のパックが追いつき、集団は39名に増えた。
やっとエスケープが容認
7周目に入るところで増田成幸(JCLチームUKYO)がアタック。これに風間が反応し、石原、そして宮崎泰史(キナンレーシングチーム)とチームメイトの山本大喜が追いつき先頭は5名となった。 しかし集団は追いついたが、すでに先頭は20名以下へと絞られた。その集団から再び、増田がアタック。 8周目に入ったところで集団からは宮崎がアタックし1人で1周追走を続け、9周目に入ったところで先頭の増田と合流し、先頭は2人となった。 一昨日のタイムトライアルで2位となった宮崎と、2019年と21年の2度全日本タイムトライアルチャンピオンに輝いた増田という独走力のある2人は、合流時は10秒差だった集団とのタイム差をどんどん開き、最大で2分40秒まで開いた。 集団はJCLチームUKYOが抑える中、宇賀隆貴(さいたま佐渡サンブレイブ)が単独で追走を開始。宇賀は先頭と1分程度の差を維持していった。 集団は小石祐馬(JCLチームUKYO)のパンクなどもありペースが落ち着き、後ろから追いついてくる選手も出て、19名で落ち着いた。