「酷すぎる…」“ゴミ袋にテープ”で巻かれ痩せ細った犬が放置、動物虐待への厳罰化求める声が上がる
米アイオワ州デモインで、犬が何者かによってゴミ袋に入れられた状態で放置されているのを、警察が発見した。 【写真】保護された犬の現在の様子。 犬が身動きを取れぬよう、ゴミ袋はテープで閉じられていたという。
ゴミ袋から顔だけ出た状態
12月10日午後4時30分頃、1匹のブルドッグが高架橋のそばに捨てられているのをデモイン警察が発見した。警察がFacebookに投稿した写真を見ると、ブルドッグは頭だけ出た状態で、黒いゴミ袋にすっぽりと覆われている。 ブルドッグは、同市の動物保護施設に引き渡された。獣医の診察によると、体重は約10キログラム。同犬種にしては軽く、体が「痩せ細っていた」という。また「耳が切り取られた痕」が確認できると発表した。幸いにも、ブルドッグは徐々に回復している。 警察は、ブルドッグや飼い主に関する情報提供を呼びかけている。
動物虐待の重罪化を求める声
警察の投稿は2500回以上シェアされ、3000件を超えるリアクションが寄せられた。600件近いコメントで、動物虐待に反対する声があがっている。 「この子が愛情深い家庭を見つけ、健康に育ちますように」 「アメリカの動物虐待防止策は極めて不十分です。今こそ連邦政府の改革が必要」 「酷すぎる! なんで動物虐待やネグレクトは重罪にならないんだろう」 アメリカでは、各州で異なる動物虐待防止法が制定されているが、動物全般を保護する連邦法は存在しない。 「動物福祉法」が動物実験や動物の商取引などを規制してはいるもの、ペットや畜産動物に対する虐待やネグレクトは同法の対象外だ。 動物虐待などで起訴されても、州法のもと軽い刑罰で済んでしまうケースもあることから、動物愛護団体や虐待防止協会から厳罰化を求める声があがっている。
文:Rikako Takahashi