「圧倒的に冬の方が人は具合が悪くなりやすい」入浴中の事故に注意 特にヒートショック 医師が語る予防のポイント
歌手で俳優の中山美穂さんが入浴中の不慮の事故で亡くなりました。 医師は寒さが増すこれからの時期、風呂場での事故、特にヒートショックに注意するよう呼びかけています。 【写真を見る】「圧倒的に冬の方が人は具合が悪くなりやすい」入浴中の事故に注意 特にヒートショック 医師が語る予防のポイント 山梨大学医学部附属病院 救急科・集中治療部 後藤順子副部長: 「圧倒的に冬の方が人は具合が悪くなりやすい。お風呂の事故に限定しても、やはり冬」 国の調査によりますと去年、65歳以上の浴槽内での水死は6500人を超え、交通事故死のおよそ3倍に上りました。 甲府地区消防本部では去年12月入浴の前後に起きた急病事案が35件に上り、後藤医師は山梨の冬について次のように指摘します。 後藤副部長: 「冬は寒暖差が大きい。ヒートショックとしては要注意な場所。山梨はヒートショックになりやすい気候だと思う」 主な事例として冬場の入浴中に意識を失う、心筋梗塞や脳梗塞が起きる、めまいで倒れ物にぶつかるなどがあるそうです。 特に寒い脱衣所で血圧が上がった後、熱い湯船につかって血圧が下がるといった血圧の乱高下がヒートショックを起こしやすいため、こうした状況を避けることが大切です。 後藤副部長: 「家の中を温かくする。一番すぐにできる予防」 また風呂の温度は41度以下にして15分を超えるような長湯をしないこと、風呂に入る際に家族に声をかけることも有効だといいます。 寒さが増すこれから家の中で寒暖差をなるべく作らないことが不慮の事故を避けることに必要といえそうです。
テレビ山梨