松山英樹「残念」な日本凱旋ショー 3日連続で打球がギャラリーに「これだけ〝フォア~〟と言ったから喉がかれそう」
米男子ゴルフ「ZOZOチャンピオンシップ」最終日(27日、アコーディア・ゴルフ習志野CC=7079ヤード、パー70) 【写真】松山英樹と談笑する石川遼 パリ五輪銅メダリストの松山英樹(32)の日本凱旋だったが、最終日は3バーディー、1ボギーの68。4日間通算4アンダー、46位タイで終えた。9月末の「プレジデンツカップ」(カナダ)以来、約1カ月ぶりの実戦に「ほとんど練習していない」の言葉通り、最終日も11番では左の林、12番では右ラフへ行くなどショットが乱れに乱れた。 「フォア~~」 そのたびに松山の叫び声が聞こえた。ギャラリーに打球の注意を促す合図である。そして続けた自虐的なジョークがあった。「4日間、これだけ〝フォア〟と言ったから喉がかれそうですよ」 スタッツを見る。4日間でフェアウエーをとらえたのは52ホール中22ホール。フェアウエーキープ率42・31%は出場77人中73位と散々だった。 そういえば、初日から3日連続でギャラリーに打球を当ててしまった。そのたびに「大丈夫ですか?」と手袋にサインして渡したり、救護室に運ばれたファンを見舞ったり…。幸い、皆さん大事に至らず。逆に松山と直接触れ合うことになって感謝?! 最終日も10番からの〝裏街道〟スタート。どの組より多くのギャラリーを引き連れていた。ショットは確かに乱れていたが、〝本物のすごさ〟も見せてくれた。4日間計測したドライビングディスタンスの平均は293・20ヤード(38位)ながら、松山の最高飛距離は391ヤード(全体3位)。超ビックリの飛距離をギャラリーも堪能しただろう。 「残念な結果に終わってしまった。(ギャラリーの声援は)うれしかったけど、プレーで返すことができなかったので悔しかった。でも一度優勝(2021年)できたので…」と振り返った。 日本で唯一開催の米ツアー「ZOZO」は今年で契約が切れ、来年以降の開催は未定。最終日は1万1062人、4日間で合計3万4276人の大ギャラリーを集めた。そして松山凱旋ショーは幕を閉じた。 (清水満)