ラブホテルで「部屋選び」の最中に…サレ妻が依頼した探偵事務所「張り込み」のヤバすぎる全容
「絶対証拠をとる」ために過酷な状況を乗り切る
首尾良く不倫相手と出会うところを押さえられたあとも、より「強い証拠」を押さえていきます。例えば、ラブホテルに入っていったら、中まで入ってパネルで部屋選びしているところまで撮影します。ビジネスホテルだとしても、部屋まで入る過程で親密度の高い写真が撮れれば、「仕事で会った」という言い逃れが出来ない、証拠の補強材料となります。 ホテルから出てくるまでは、車の中から、あるいは怪しまれないよう物陰に隠れて見張るのですが、路上での張り込みは厳しいですよ。天気が悪い日や、暑さ寒さが厳しい日もありますから。トイレもなかなか行けません。知り合いのある女性探偵はおむつを使うこともあるそうです。探偵は、「絶対証拠をとってやる」という気持ちをモチベーションに、苛酷な状況を乗り切っているんです。 証拠を取るための道具としてもっともよく使うのが動画も撮れるデジカメですね。高画質が求められる場合、大きなビデオカメラを使用することもあります。スパイ映画に出てくるような隠しカメラは盗撮犯だと疑われる可能性があるので、かえって使えないんです。とくに駅なんかだと。普通の小さなデジカメを、さりげなく手の中に納めるようにしながら撮影します。場合によってはスマホも使います。 ビジネスホテルのロビーなどで使うのが、モバイルバッテリー型カメラ。充電している振りをしながら、ナチュラルに撮影できます。浮気相手の住居など見通しの悪い場所の場合は、出入り口が見える位置にWi-Fiカメラを木の葉などでカモフラージュしてセットします。遠くにいても録画できるカメラです。このように販売されているものを、それぞれ工夫しながら使っています。 Sさんは、探偵事務所とタッグを組んだ日々を、こう振り返る。 「雨の日も、真夏日も、対象者(元夫)をずっと待つ胆力には、脱帽……。自分のために頑張ってくれている探偵さんがいるからこそ、自分自身も覚悟をもつことができた、という部分は間違いなく大きかった。また、勇気を出して探偵さんにお願いしたからこそ、仮にダメだったとしても『この金額を使って、信頼できる探偵さんにお願いっして、証拠に辿り着けなかったら、もうそれは運命。自分はよくやった!』と、割り切れると思えたんです」 世のサレ妻(夫)よ、怯むことなかれ――。浮気に“完全勝利”するには、親身になってくれる探偵の存在が大きい。それぞれの状況で、それぞれができる範囲で、Sさんの言葉にもあったように「自分はよくやった!」と納得できるラインを、ぜひ、探りあててみてほしい。 次回【浮気して子供を捨てたのに、元夫が払うのはたったこれだけ…?サレ妻が絶句した養育費「驚きの算定金額」】は、サレ妻に襲いかかる「養育費算定表」の悲痛な実態に迫る。
国実 マヤコ(書籍編集者・文筆家)