突然「学校に行きたくない…」完璧主義で苦手を苦手と言えない我が子が心配【専門家解説】
ケース別の具体的な声かけ例やサポート例は次のとおりです。 ・お子さまの苦手な分野に取り組んでいる時 「わからない時は、声をかけてね」 「ここまでできたら声をかけてね」 「ヒントをあげようか?」 ・一人で取り組もうとして行き詰まっている時 「わかるところから先にやってもいいんだよ」 「『手伝って』と言ってもいいんだよ」 「ここまでよく一人でがんばったね。がんばり屋さんだね」 ・間違えてやる気をなくしてしまっている時 「ここまではよくできているよ。もう一息だよ」 「間違えて悔しかったね。ここまではできているから大丈夫だよ」 「間違いに気付けることが大切だよ」 「次に正解を出すための大切な経験だよ」 教えてもらうのを嫌がるようなら、 せめてヒントを出して気付かせてあげるなど、お子さまが受け入れられるところまでサポートをしてみたり、長時間取り組んでいるようならおやつで休憩をとるなど、少し思い詰めた気持ちを落ち着けてあげるようブレークタイムをとるのもいいでしょう。 苦手は誰にでもあるもので、苦手をゼロにすることは難しいでしょう。大切なのは「苦手はあるけど、これはできる」と苦手のある自分を肯定的に受け入れることです。 そのためには、学習以外の場面でも日頃から自分のいい面に気付いたり、「役に立っている実感」を持てたりすることが重要。お子さまが無理なくできることをお手伝いしてもらうのも効果的です。 水やりやお風呂洗い、ポストに郵便物を取りに行くことなどどんなことでもOK。「ありがとう、助かっているよ」との家族からのメッセージを伝えることで、自己肯定感を高め、苦手に向き合う意識も変わってくるでしょう。 また、私の経験からも、保護者のかたの意見はなぜか聞いてくれないというお子さまも多いものです。宿題やテストなどは学校で出されるものですので、担任の先生の許可がないと、勝手にやり方を変えてはダメだと思い込んでしまっていることもあります。そのため、担任の先生のアドバイスは素直に受け入れることもあるので、相談してみてもよいと思います。