犬のチャイム吠え なかなか解決しない場合の「愛犬のタイプ別解決法」とは
「いぬのきもち」で実施した調査結果(※)を見ると、愛犬のチャイム吠えに頭を悩ませている飼い主さんが多いようです。そこで今回は、その調査結果をご紹介するとともに、王道のチャイム吠え解決法や、愛犬のタイプに合わせたチャイム吠えアプローチ方法を、獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。 【写真】飼い主さんを見て吠えるタイプの場合、落ち着くまで後回し作戦
みんなが困っている吠えシーンランキング
「いぬのきもち」読者を対象に、困っている愛犬の吠えシーンについてアンケートをとったところ、次のような結果になりました。 1位 チャイム吠え(62件) 2位 興奮吠え(37件) 3位 ほかの人に吠える(36件)、物音に吠える(36件) 4位 ほかの犬に吠える(34件) ※「いぬのきもち作り隊」の読者へのアンケート(計96人/複数回答、2024年4月実施)を集計した結果です。
チャイム吠えは2002年から変わらずお悩み第1位に
「いぬのきもち」創刊号2002年6月号のしつけ特集で実施したアンケートでも、チャイム吠えは、吠えのお悩みランキング第1位でした。
チャイム吠えの王道解決法
チャイム吠えの王道解決法は、チャイム音に慣れさせることです。 スマホなどで録音したチャイムの音を愛犬に繰り返し聞かせ、チャイムが鳴っても何も起こらないことを伝えましょう。 音量は、愛犬が気にならないレベルから始めないと、ただ吠えを強化してしまうことになるので、練習では犬が反応しないぐらい小さい音から始め、愛犬の様子を見ながら徐々に上げていってください。調整が難しければ隣の部屋で鳴らしてもOKです。 チャイムが鳴っても犬が気にしないでいられる状態がゴールですが、おもちゃで遊んでいる間に音を鳴らして、「音が鳴っても何も起こらず楽しい時間が続く」と伝えるのもよいでしょう。
王道解決法でダメなら愛犬のタイプ別の解決法を
先述した方法で解決しなかったら、愛犬のタイプ別にアプローチしてみましょう。
【飼い主さんを見て吠えるタイプ】落ち着くまで後回し作戦
チャイムが鳴ると飼い主さんに吠えるタイプの犬なら、飼い主さんが部屋から出ていくことが嫌で吠えている可能性があります。「チャイムが鳴ってもどこにも行かない」と伝えるために、宅配便の場合は、愛犬が吠えている間は玄関へは向かわずに、あとで荷物を取りに行きましょう。 吠えをおさめようとして飼い主さんが慌てた動きをすると吠えをあおることもあるので、慌てずふだんどおりに振る舞いましょう。