「東京五輪へつなぐ」バレー中田久美監督、新鍋理沙、石井優希、佐藤美弥
「勝って東京五輪へつなぐ」バレー中田久美監督、新鍋理沙、石井優希、佐藤美弥
バレーボール女子日本代表の中田久美監督が、「東京オリンピックのシミュレーション、テストマッチ」と位置づける第18回アジア競技大会が18日、ジャカルタ・パレンバンで開幕。中田ジャパンにとって、総合大会であるアジア大会は「東京五輪の前哨戦」。中田監督をはじめ、攻守の主軸としてチームを支える新鍋理沙、石井優希、今大会から復帰のセッター佐藤美弥に、アジア大会への意気込みや、勝つためにチームや自分に必要なことを聞いた。 【拡大写真と動画】アジア大会が復帰戦 バレー長岡望悠「チームのエンジンになる」
中田監督「点数を取るべきところで確実に取る」
──現在の世界のトップチームほぼすべてと戦った「ネーションズリーグ(VNL)」は7勝8敗の10位。現状について感じたことは? 中田監督:VNLはロシア、ポーランド、オランダには勝ちたかった(ロシア、ポーランド戦は2-3、オランダ戦は0-3)。勝てる相手だった。逆にイタリアに1-2から、タイには0-2から逆転して勝てたことはチームにとって大きな収穫だったと思います。昨年ワールドグランプリで負けていたドミニカに勝ったことは大きかったですし、世界選手権のことを考えれば、アルゼンチンやドイツに勝ってよかったと思います(日本はオランダ、アルゼンチン、ドイツ、カメルーン、メキシコと予選で同組)。結果は7勝8敗、よかった部分もあれば、もったいない試合も多くありましたね。 ──目標とする「メダル」を考えれば、最低でもあと7つあげなくてはなりません。 中田監督:そうですね。でもロシア、ポーランド、オランダの3つに勝てていたらかなり上がっていたので。いけると思っています。 ──「攻撃力」を増したい中、エース候補の一人、古賀(紗理那)選手がアジア大会の代表を外れています。どう判断されたのですか。 中田監督:アジア大会の登録締め切りが5月末で、古賀の調子があまりよくなかったこともあり判断しました。選手には「VNLで活躍しないと厳しい」と話していました。日本のバレー界のことを考えれば、古賀は育てていかなければならない選手の一人ではありますが、2018年の戦略としてアジア大会ではある程度、この選手でいこう、長岡(望悠)、荒木(絵里香)、小幡(真子)、野本(梨佳)らはVNLが終わってからと選考していましたので5人を変えました。古賀を断片的にどうして外すんだという声はあると思いますが、世界選手権にどうつなげるかが大事。サリナ(古賀)ももっとできると期待しています。今も頑張ってくれていますし。