「東京五輪へつなぐ」バレー中田久美監督、新鍋理沙、石井優希、佐藤美弥
新鍋理沙「いい結果を出して、その勢いで世界バレーに」
ネーションズリーグ(VNL)ではオランダ戦のように何もできないまま終わってしまった試合も多かった。勝ちたい思いはあっても、一つダメだと全部ダメになってしまう、崩れだしたらどんどん崩れてしまう……ことが多かったので、やらなければならないことはまだまだ。土台をもう少ししっかり作っていかなければならないと思います。 世界相手だと上から打たれるのは普通ですし、サーブで崩してもトスになれば打ってくる。サーブで攻めるのは大事ですが、崩した後のこと、拾わなければならないボールやフェイントは落とさないなど、上げなければならないボールをきっちり上げていきたい。捨てるボール、拾うボールとメリハリをつける。次につなげなければならないボールの質を上げてもう少しトスに持っていけるようにして、確実に点数につなげたいです。 個人的には波があるのはよくないので、悪いときでももう少し質を上げられるように頑張りたいと思います。チームが崩されたとき、苦しい場面で入ることもあると思うので、自分が入ったらまず1本目をセッターに持っていけるようにしたい。 アジア大会でしっかりと点数の取り方にこだわって、いい結果を出して、その勢いで世界バレーに自信を持って挑めるように。スタートからいい入りをして試合で主導権を握れる展開にしたい。次につながる大会にできたらと思います。
石井優希「責任感を持って、点数に多く絡みたい」
ネーションズリーグ(VNL)はやっていく中で香港やタイ、ポーランドラウンドとよくなってチームの粘りも出てきました。高い相手でも勝ちにいかないといけない、どう点数につなげるか、みんなでフォロー入るなどの意識も強くなり、結果としては10位でしたが、タイ戦やイタリア戦など粘っていい試合ができたと思います。 そういうのを積み重ねていきながら、VNLでの反省や課題をふまえ、どうやったら勝てるかを考えながら質のいいバレーをしていきたいです。 監督からは1本目で動き方も変わってくるのでサーブも含めてすべてのプレーの1本目をきっちりしようと。2本目については、そのときどきで誰がいくか判断して攻撃できるトスにしていく。ラリー中にどれだけ攻撃枚数が増えるかで相手のブロックのつき方も変わり自分たちも楽になると思うので、早く状況判断したい。ブロックフォローも上げて粘っていかなければ厳しい戦いになると思うので、癖づけることが大事。自分たちが何をしなければならないのかを常に考えながらやりたいです。 個人的には7月の初め、足の肉離れで(アジア大会へは)少し出遅れましたが、リハビリで外れていた時間をよかったと思えるようにしたいです。調子は上がってきています。 トスが多く上がってくるポジションなので二段トスでも決めきれる技術は大事。ポジションの重要さ、責任感を持って点数に多く絡みたいと思います。ディグは好きですが、中国だったらシュ・テイはいろんなコースに上から打ってくるしバックアタックもある、そういう選手に対しても反応して上げていきたい。 アジア大会はオリンピックの前哨戦。すべての競技が集まっての大会という環境の中で結果を出すのはもちろんですが、生活の中でも慣れていかないといけない。アジア大会で勝って世界バレーにつなげたいと思います。