【浜名湖ボート ルーキーシリーズ第23戦】前田滉 相思相愛の水面で逃げ切って今年3V
ボートレース浜名湖の「ルーキーシリーズ第23戦スカパー!・JLC杯」は25日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の前田滉(24=愛知)がインから逃げ切って通算8回目、今年&当地3回目の優勝。中へこみのスリット隊形も苦にしない完勝劇だった。 やはり浜名湖の女神とは相思相愛だ。今年2月の前回当地同様に、予選トップから王道V。優勝戦はダッシュ勢がそろってコンマ0台の鋭発。それに対して2、3号艇が同19、18と後手に回り、大ピンチの場面だが「4号艇が見えたけど、仕上がりはバッチリだった。伸び返して見えた」と慌てず騒がずイン先マイ。バックでライバルを置き去りにすると、悠々とゴールまで駆け抜けた。 「5日目7Rで転覆しなかったことで、逆に前向きになれました。浜名湖はペラが合うし、来るたびにいい思いをしている。地元とこなめ(2V)より勝っている。もう地元ですね」とファンも見守る表彰式で公開ラブコール。今節も、いかなる場面でも浜名湖の女神は前田の味方だった。 年間3Vは自己最多と、最高の形で2024年を締めくくった愛知の新鋭。「来年はステップアップしたい。後輩がSGに出ているのを見て、自分も経験したいと思った。そのためには年間5V以上ですかね」。力強く前を見据え、もう一人の女神、妻とクリスマスを過ごすべく家路へとついた。 ◇前田 滉(まえだ・ひかる)2000年(平12)3月17日生まれ、愛知県出身の24歳。愛知支部所属。123期。18年11月10日にとこなめでデビュー。20年10月22日の江戸川一般戦で初優勝。通算8V。同期には松本純平、西岡成美、前原大道らがいる。23年10月に同期の山崎小葉音と結婚。1メートル67、血液型A。