米軍事施設付近で撮影の中国人を提訴 FBI 国軍参加の演習期間中/台湾
(ワシントン中央社)米連邦捜査局(FBI)は2日、ミシガン大学に留学していた中国人5人を、ミシガン州の軍事施設付近で、軍事車両の写真を撮影したなどとして提訴した。写真が撮影されたのは、ミシガン州兵が主導し、台湾の軍隊が参加した大規模演習の期間中だったとされている。 FBIが1日に公表した資料によれば、昨年8月、ヨタ州兵が基地付近で中国人5人を発見。うち1人はメディア関係者だと自称し、荷物をまとめた後、その場を立ち去った。だがその後、1人のハードディスクに、その日撮影された軍事車両を映した写真が保存されていた他、5人が通信アプリを通じてカメラや携帯電話内の写真を削除するよう口裏を合わせていたことが明らかになったという。 これを受け米下院のジョン・ムールナー議員(共和党)は、中国共産党のスパイ活動は米国のどこでも起こり得る他、警戒しなければならないことを改めて示していると指摘した。 これまで台米は、軍事協力の詳細を公表していない。今年4月にはミシシッピ州兵が公開した演習関連の写真に台湾の陸軍兵士とみられる人物が写り込み、中央社の問い合わせ後に削除されている。 (鍾佑貞/編集:齊藤啓介)