『テイルズ オブ ジ アビス』が発売された日。世間知らずだったルークが変わっていく姿に涙。BUMP OF CHICKENの主題歌『カルマ』も名曲【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月15日にアップした記事を再編集したものです。 『テイルズ オブ』シリーズ10周年記念作品 【記事の画像(4枚)を見る】 いまから19年前の2005年(平成17年)12月15日は、プレイステーション2(PS3)用ソフト『テイルズ オブ ジ アビス』が発売された日。 『テイルズ オブ』シリーズ10周年記念作品として発売された作品で、ジャンル名は“生まれた意味を知るRPG”だった『テイルズ オブ ジ アビス』。プレイするまでは「生まれた意味を知るって、だいぶ大げさだなー」と思ったりもしましたが、クリアーしてわかりました。これは誇張抜きで“生まれた意味を知るRPG”です! ルークの旅を最後まで見届けて、エンディングを迎えたときはボロボロと泣きました……。BUMP OF CHICKENによる主題歌『カルマ』もクリアーしたあとに聴くと歌詞の意味がわかって、より感動できました。 ストーリーは未来を記した預言(スコア)で支配された惑星オールドラントを舞台に、キムラスカ・ランバルディア王国にある公爵家の子息ルーク・フォン・ファブレの成長を描くというもの。ルーク自体に大きな秘密が隠されているのが特徴です。彼がツラい逆境を乗り越えていく懸命な姿は多くのユーザーの心を掴むことになりました。 ルークには世間知らずで自分勝手な時期と、みずからを反省して生きかたを変えようともがく時期が存在しますが、変わることの決意の証として、自身の長髪をバッサリ切るシーンは印象的です。 初期のルークは自分の過ちで多くの命を奪ったときに、「俺は悪くねぇっ!」と責任転嫁の言葉を口走るなど未熟な人物でした。「俺は悪くねぇ」のセリフ自体は、のちのち『テイルズ オブ』シリーズのイベント中に登場すると盛り上がる名言に。そういえば、2021年12月3日のプレイステーションの日に、“プレイステーションの歴史に残る名言”として選ばれていましたね。 仲間キャラクターはヒロインのティアと親友のガイ、かわいらしい外見だけどじつは腹黒いアニス、死霊使い(ネクロマンサー)の異名を持つジェイド、キムラスカ王国の王女であるナタリアが登場。自分は思いやりのあるガイが好きですが、人気が高いのはジェイドでしょうか。笑顔で敬語を話す、ちょっと皮肉屋な性格ですが、子安武人さんのボイスがとても似合うキャラクターでした。 バトルは『テイルズ オブ シンフォニア』の3Dバトルシステム“ML-LMBS”(マルチライン リニアモーションバトルシステム)をブラッシュアップした“FR-LMBS”(フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム)。フィールドを縦横無尽に移動できる“フリーラン”が可能になり、一気に自由度が増しました。難度はシリーズのなかでも比較的簡単な部類で、爽快感が手軽に楽しめます。 ただ、自分は「今回は簡単だなー」と思って2周目で遊べる“アンノウン”のランクを選んだら、ぜんぜんダメージが与えられずに泣きそうになりました。腕に自信のある人はぜひ“アンノウン”でのクリアーを目指してほしいです。 本作は2011年6月30日にニンテンドー3DSに移植。オリジナルのよさを損なわない、とてもいい移植でした。さすがにグラフィック面は据置機に劣りますが、ロード時間が短縮されて快適に遊ぶことが可能に。いま遊ぶならこの3DS版がおすすめかなと思います。