国民的一体感を生む「アッズーロ」【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
「青」を纏った代表チームが多くの国民に熱狂を与える
インシーニェ⑩やバレッラ⑱など技巧派が主力となったマンチーニ政権は、内容と結果を両立させる。このA代表の充実が、国民の間のアッズーリ人気復活の大きな鍵に。(C) Getty Images
マンチーニ政権が軌道に乗ったA代表をはじめ、改革が一気に進む育成年代代表、そしてW杯で大躍進を見せる女子代表――。この「アッズーロ」(青色の意)の充実は、イタリアに再び国民的一体感をもたらしている。(文:マウリツィオ・クロゼッティ・訳:片野道郎 2019年7月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― ここにきて「アッズーロ」(青色の意)が、イタリア・サッカーにとって重要なカラーに再び戻りつつある。60年ぶりにワールドカップ(W杯)の出場権を逃すという2017年11月の屈辱を頂点に、ほぼ10年に渡った困難な時代を経て、イタリア代表のムーブメント全体がようやく復活の流れに乗ってきたのだ。EURO2020に向けて着実な歩みを進めるA代表から、U-20代表、U-21代表、そして女子代表まで、アッズーロを纏うチームが
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