パフォーマンスセグメントにおける新たなベンチマーク?BMW M4 CSをサーキットでテスト 絶妙のハンドリング、バランス、トラクション
BMW M4 CS:パフォーマンスセグメントにおける新たなベンチマーク?このM4にCSのロゴを付ける価値があるのか?もちろんある!この車は、走り、唸り、カーブを駆け抜ける。その理由をザルツブルクリンクで発見した。
衝撃は強烈だった。ザルツブルクリンクでの「M4 CS(コンペティションスポーツ)の試乗会で、M開発部門の責任者が挨拶し、その発言の中で、前号の「BMW M3 CS」の試乗記に触れたとき、その衝撃はさらに強まった。そして、私は、BMW M社の開発責任者であるディルク ヘッカーの前でも、自分の意見を曲げなかった。「あの車名にしては遅すぎるし、4輪駆動のM3コンペティションとの差別化も十分ではない。そして、はっきり言って高すぎる」と。
すると突然、右後ろから誰かが口を開いた。「はい、その件は承知しております。もしかしたら今日、この会場で新たな発見があるかもしれませんよ」と語るのは、BMW M社のフランシスクス ファン メール社長である。オランダ人のファン メール氏は、「M4 CS」のサーキットデビューに立ち会う機会を逃すまいとしていた。ジャーナリストと意見交換するためだけでなく、最新の製品を自ら数周運転するためでもあった。 パドックコーナーに入る前に、クルマについての簡単な説明があった。Mスペシャリスト(CSL、M3 CS、ツーリング)でプロジェクトマネージャーのロバート ピルスル氏が、パワーポイントのプレゼンテーションでクルマのテクノロジーと特別なハイライトを説明した。私たちはそれを言葉で以下に要約する。
「M4クーペ」をベースに、より強力なパワー、より強力なトラクション、より軽い重量。xDrive全輪駆動を搭載した。20馬力のパワーアップは、より高い最大ブースト圧とエンジン制御ユニットの調整によって、非常に簡単に実現されている。チタン製スポーツエキゾーストシステムも少し貢献している。ほぼすべてが「CSL」と同じと言っていい。よく知られたxDrive全輪駆動(2WDへの切り替えも可能)と併せて、0から100km/hまで3.4秒で到達する。
カーボンセラミックブレーキは標準装備されない
シャシーは?CSLと同一ではない。アクスル キネマティクス(リアアクスルステアリング)、キャンバー値、ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザーがM4 CS用に開発されている。CSLのようなボールジョイントはなく、ゴムブッシュが残っている。スチール製ディスクローターが標準だが、16万ユーロ(約2,500万円)という価格ならカーボンセラミック製ディスクローターを標準装備してほしかった。しかし、スティッキーなミシュラン・カップ2 Rが追加料金なしでリクエストに応じて用意されている。詳しくは後ほどサーキットで。