初日は赤旗6回。ホンダ勢とドゥカティが初乗りで、トップはヤマハ中須賀/2024全日本ロード 鈴鹿2&4 事前テスト
2月26日、2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦鈴鹿2&4レースのJSB1000クラス 鈴鹿主催事前テストが三重県の鈴鹿サーキットで行われた。2日間の日程で行われるテストの初日は、元王者や注目選手が多いなか、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2分06秒729でトップタイムを記録した。 【写真】長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト1日目 気温約10度で、雲はあるが晴れた鈴鹿サーキットは、風も強かった印象だ。F1日本GPが4月の開催となり、鈴鹿2&4レースは3月9~10日と早まった。そのため、この時期の事前テストは初めてということもあり、4回行われた走行の1本目は様子見のため数ラップでピットに戻るライダーが多かった。 YAMAHA FACTORY RACING TEAMのふたりは、早朝にチームでの集合写真の撮影のためレーシングスーツ姿だったが走らず。水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)のピットでは、マシンのセッティングが進められて、コースに出ることはなかった。そんななか、スズキがトップ2となり、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が2分11秒676で1番手、渥美心(ヨシムラSERT Motul)が2分11秒823で2番手だった。 2本目からはYAMAHA FACTORY RACING TEAMや水野もコースイン。路面温度が少し上がったのか、中須賀が2分06秒913で堂々の首位に。渥美も2分08秒380までタイムを縮め、3番手は清成龍一(TOHO Racing)の2分09秒042、4番手は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)の2分09秒062だった。 午前には、赤旗が3度掲示された。1本目に津田一磨(Team BabyFace)、2本目に津田拓也と清成で、3回全てがS字カーブでフロントが切れ込んだ転倒だった。寒いこともあり、路面温度やタイヤの熱の問題のようだ。マシンにもラジエーターにアルミテープを貼り、エンジンが冷えすぎない対策をしていたり、ブレーキキャリパーにアルミテープを巻いていたチームがほとんどだった。 午後になっても気温11度付近までしか上がらず、3本目にホンダ機でのスポット参戦となる渡辺一樹(TOHO Racing)がS字で転倒。4度目の赤旗中断となりこのセッションは約25分で終了した。トップは中須賀の2分06秒857、2番手は渡辺一樹の2分07秒500、3番手は岡本の2分08秒059だ。 初日最後のフリー走行4回目は、14時から15時15分の1時間15分に変更された。開始から約15分頃にデグナーカーブ2つ目で岩田悟(Team ATJ)が転倒。再開後すぐに新庄雅浩(Team TATARA aprilia)のマシンから白煙が上がってエンジンブロー。この日は計6度の赤旗が掲示された。 中須賀は2分06秒729まで上げてこの日のトップタイムをマーク。渥美が2分07秒093で総合2番手。FP4の3番手は2分07秒612の伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)となり、総合3番手はFP3で2分07秒500を記録した渡辺一樹だった。 長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)は2分08秒165で総合6番手、水野は2分08秒309で総合7番手、高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)は2分08秒799で総合11番手、渡辺一馬(Astemo Honda Deam SI Racing)は15番手、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)は16番手、野左根航汰(Astemo HondaDream SI Racing)は17番手となっている。 マイナーチェンジされたCBR1000RR-Rを駆るホンダ勢はほぼシェイクダウンの状態、水野のドゥカティ機も初走行だ。テスト2日目にはさらにセッティングが進められ、レースウイークも木曜日から走行があるため、開幕戦鈴鹿2&4レースの順位はさらに入れ替わることとなるだろう。 ■2024全日本ロードレース選手権第1戦鈴鹿2&4 JSB1000クラス 鈴鹿主催事前テスト フリー走行1日目 総合タイム結果 Pos./No./Rider/Team/Motorcycle/Tyre/Best Time 1/1/中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハYZF-R1/BS/2’06.729 2/13/渥美心/Yoshimura SERT Motul/スズキGSX-R1000R/BS/2’07.093 3/35/渡辺一樹/TOHO Racing/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’07.500 4/9/伊藤和輝/Honda Dream RT SAKURAI HONDA/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’07.612 5/2/岡本裕生/YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2/ヤマハYZF-R1/BS/2’08.059 6/30/長島哲太/DUNLOP Racing Team with YAHAGI/ホンダCBR1000RR-R/DL/2’08.165 7/3/水野涼/DUCATI Team KAGAYAMA/ドゥカティPanigale V4R/BS/2’08.309 8/6/津田拓也/AutoRace Ube Racing Team/スズキGSX-R1000R/BS/2’08.448 9/10/岩田悟/Team ATJ/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’08.523 10/20/日浦大治朗/Honda Dream RT SAKURAI HONDA/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’08.555 11/33/高橋巧/JAPAN POST HondaDream TP/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’08.799 12/4/名越哲平/SDG Honda Racing/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’08.905 13/7/清成龍一/TOHO Racing/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’09.042 14/14/児玉勇太/Team Kodama/ヤマハYZF-R1/BS/2’09.120 15/36/渡辺一馬/Astemo Honda Deam SI Racing/ホンダCBR1000RR-R/DL/2’10.109 16/5/亀井雄大/Honda Suzuka Racing Team/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’10.178 17/32/野左根航汰/Astemo HondaDream SI Racing/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’11.132 18/21/星野知也/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/BMW M1000RR/DL/2’11.286 19/34/柴田義将/Taira Promote Racing/ヤマハYZF-R1/DL/2’11.510 20/18/柳川明/KRP SANYOUKOUGYO&RS-ITOH/カワサキZX-10R/BS/2’11.578 21/22/新庄雅浩/Team TATARA aprilia/アプリリアRSV4 Factory 1100/BS/2’11.898 22/17/杉山優輝/Honda Suzuka Racing Team/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’11.921 23/12/関口太郎/SANMEI Team TARO PLUSONE/BMW M1000RR/BS/2’12.013 24/27/中冨伸一/RSN/ヤマハYZF-R1/DL/2’12.045 25/28/芳賀瑛大/NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCH/ヤマハYZF-R1/BS/2’12.053 26/23/津田一磨/Team BabyFace/ヤマハYZF-R1/BS/2’12.061 27/31/佐野優人/KRP SANYOUKOUGYO RSITOH/カワサキZX-10RR/BS/2’12.073 28/37/吉田愛乃助/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/BMW M1000RR/DL/2’14.900 29/29/須貝義行/TEAM SUGAI RACING JAPAN/ホンダCBR1000RR-R/BS/2’16.701 30/38/Dzegede Zechariah/TONE RT SYNCEDGE4413 BMW/BMW M1000RR/DL/2’19.603 [オートスポーツweb 2024年02月26日]