「おおさか維新の会」結成を表明 橋下徹氏ら会見全文2
なぜって言われても2人しかいないんじゃないですか
司会:ありがとうございました。大阪知事選挙に松井一郎、そして大阪市長選挙には吉村洋文の立候補表明でありました。それでは質疑応答に続けて入りたいと思いますので、ではそちらからよろしくお願いします。 ──お2人からお伺いしたいので、橋下さんから、知事選に松井さん続投で、市長選、後継に吉村さん。この人選の狙いと、ほかにそもそも、もともと候補はいなかったのでしょうか。そこの辺りの経緯をお伺いできますでしょうか。 橋下:候補はいません。2人しかいません。なぜって言われても2人しかいないんじゃないですか。で、知事はもうね、皆さんずっと取材もされてるから、僕が説明することもあまり必要ないでしょうけど、吉村さんはなかなか、東京のメディアの方とかはあんまり知らない方もいらっしゃるのでちょっと補足させてもらうと、ずっと大阪都構想の設計図作りとか、それから住民投票の運動に向けていろんな戦略を作ることについて、実務のリーダーを務めてもらいました。これは僕が指名をしました。 大阪市議会での活動、これは大阪市議会議員としては1期生だったんですけども、いろいろ見させてもらって、やっぱりすごい実務、できるなと。で、弁護士ですから大変優秀な、法律知識もあり、分析力もあり、判断力もあり、それからやっぱり、人間関係をつくっていくのも非常に上手で調整力もあると。やっぱり一番は、これは大阪維新の会の政治、第2ステージに入るんですけどね、これから。で、僕がやってきたこの8年間、大阪維新の会としては5年間ですけども、僕はそのときの時代、5年前とか8年前知事になったときの、そのときの時代からすると、ある意味破壊的な改革というものが必要だったんですよ。 どうしても、誰がやっても動かない、誰がやっても乗り越えられないような、そんな大きな壁がいくつも大阪府政、大阪市政にあり、それを壊していくというのが僕の役割だったもんですから、徹底してそういうこと、まあちょっと今、抽象的な表現ですけども破壊的な改革というところが僕の役割かなというふうに思ってます。 今度は、第2ステージはそうじゃないんですね。これはさっきも言いましたけど、1人の人間の政治活動の中で、破壊と創造、構築を全部やるなんていうのはもう不可能だと思ってますから、僕が破壊的な改革をやり、次、維新の第2ステージは、構築、創造、つくるほうの創造ですね。構築。修復というと僕がなんか間違ったことって、まあそれもあるんでしょうね、僕のやり過ぎた部分を修復、修正していくと、そういう段階に入ってくるわけです。 この段階に入ってきたときに、僕に一番欠けてるものを吉村さんは持っていると。何かと言えば人間性、信頼性ですよ。僕はもうそういうものはないですから。もう徹底して破壊的にやってきましたけども、それじゃやっぱり次の第2ステージの構築、創造、修復・修正ってものができませんので、吉村さんは弁護士として法律的な知識や分析力、判断力、調整力、さまざまいろんなものを本当に持ち合わせています。実務能力も持ち合わせていますけれども、この人柄、人間性、信頼力、これも抜きんでていますから、大阪市長としては吉村さんしかいないというふうに判断をしました。