千葉J・渡辺雄太がBリーグデビュー 16得点8リバウンド「楽しみながらプレー」
バスケットボールのりそなBリーグ1部（B1）は5日、千葉県船橋市に新設された「ららアリーナ東京ベイ」などで行われ、米プロNBAグリズリーズから渡辺雄太が加入した千葉Jは、今季初戦で宇都宮に延長の末、91―84で競り勝った。 ◇ 米NBAで日本人最長の6季プレーし、今季千葉Jに加入した渡辺はBリーグデビュー戦を16得点、8リバウンドと奮闘し、白星で飾った。延長にもつれた熱戦を制し「僕にとっては一生に一度の経験。勝ちに行く中で一分一秒楽しみながらプレーしたいと思っていた」と顔をほころばせた。 世界最高峰のリーグで渡り合ってきた実力を見せつけた。第1クオーター残り7分15秒で下がりながらシュートを放つ「ステップバック」の3点シュートでBリーグ初得点。第2クオーターには3点シュートを外すとゴール下でファウルを受けながらリングにねじ込み、雄たけびを上げた。 前半の大勝ムードから一転、延長にもつれ込んだが、「宇都宮が強いのは分かっていた。こういう試合になると思っていた」とシュートフェイントでファウルを誘うなど、冷静なプレーでチームを勝利に導いた。 新アリーナで迎えた開幕戦は9708人が詰めかけ、観客席はチームカラーの赤に染まった。高校卒業後に渡米した渡辺は「（当時は）こういうアリーナができること、これだけのお客さんが入ることは想像できなかった」と感慨深げ。「もう明日の試合が楽しみでしょうがない」と目を輝かせた。（石原颯）
