【高知競馬・黒潮マイルチャンピオンシップ】10歳馬グッドヒューマーがリベンジ狙う 重賞制覇で勢いの乗るバリチューロがライバルに
[第20回黒潮マイルチャンピオンシップ=2024年11月10日(日曜)3歳上、高知競馬場、ダート1600メートル] 区切りの第20回目を迎える黒潮マイルチャンピオンシップ(1着賞金1000万円)が、10日に行われる。今週、全国区のレースに打って出た高知のトップホースは不在だが、その分だけ馬券的な妙味が大きい一戦といえそうだ。 5月の福永洋一記念で、単勝9番人気の低評価を覆す鮮やかな逃走劇を見せたグッドヒューマー(セン10・打越勇)が2年続けて参戦。昨年2着の雪辱を期す。2走前のトレノ賞は息の入らない展開で最後に失速。4着に終わったが、前走の横浜特別は終始余裕ある手応えで逃げ切った。着差以上の実力を感じさせる内容で、衰えの心配は全くない。今回は前述した福永洋一記念と同じマイル戦。前走の内容を見ても条件替わりはプラスに働くはずで、ここは古豪が中心を務める。 相手候補筆頭は前走で名古屋の重賞・ゴールド争覇を制したバリチューロ(牡6・倉兼育)。倉兼調教師にとっても、井上瑛太騎手にとっても、前走はうれしい初の重賞勝ちとなった。2走前の建依別賞は勝ち馬から3馬身差の2着に終わったが、7ハロンはやや忙しい印象だった。この馬も距離延長は歓迎できる。 ロードブレス(牡8・打越勇)は3走前の重賞・だるま夕日賞でタイム差なしの2着に健闘。重賞3勝目となった実績馬モダスオペランディとハナ差の接戦を演じた。前走も2着とはいえ、今年佐賀で重賞2勝のルピナステソーロに1馬身半差まで迫っている。引き続き名手、吉原が手綱を取るのは心強い。 この3頭に続くのは、重賞戦線で奮闘しているナムラボス(牡7・工藤真)、ペイシャワキア(牡5・中西達)だが、注意を払いたいのはロードインファイト(牡7・打越勇)。ここ2走、取り消しが続く憂き目を見ているものの、転厩後8戦して5勝、3着1回と当地に高い適性を見せている。スムーズに力を発揮できれば大仕事をやってのける可能性もありそうだ。
東スポ競馬編集部