次世代半導体支援に3328億円 来年度予算案に計上へ 政府
次世代半導体の量産化に向けた金融支援などに充てるため、政府が2025年度予算案に3328億円を計上することが24日、固まった。 次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)への支援が念頭にある。予算編成を巡る加藤勝信財務相と武藤容治経済産業相の閣僚折衝で合意した。 ラピダスは27年の量産開始を目指して北海道千歳市で工場を建設しており、民間からの資金調達を進めている。政府は民間投資の呼び水とするため、ラピダスに出資などの金融支援を実施する方針で、予算案に関連費用を盛り込む。政府は同社への金融支援を可能にするための法案を25年の通常国会に提出する予定で、25日に法案の内容を議論する有識者会議の初会合を開く。 政府は11月に決定した総合経済対策で、30年度までに次世代半導体量産への金融支援として4兆円以上を充てる方針を示した。25年度予算案には、先端半導体の開発を支援するための設計拠点の整備費用なども盛り込む。閣僚折衝では脱炭素分野の投資促進策に2528億円を計上することも決めた。