高速ジェット船“一時漂流” 出航前“問題なし”も運航中に“油もれ”…なぜ?
すると…、海上保安官がジェット船へ飛び移りました。その後も、激しい波の中、隙を見て飛び移ります。そして、ジェット船の先頭へ。乗組員とともに、再びロープを引っ張っていました。 海上保安庁によると、海がしけている影響で、一時、作業がストップ。移動に遅れが出ているといいます。
24日の出航前の整備・点検で問題がなかったというジェット船「セブンアイランド愛」。なぜ運航中に突然、油がもれたのでしょうか。専門家は、考えられる理由として… 海難事故に詳しい東海大学海洋学部 山田吉彦 教授 「セブンアイランド愛は44歳、かなり老朽船。なかなか気付かない傷み・傷が航行中に一気に拡大してしまったと考えられる。検査では見逃してしまう、本当に小さな傷が拡大してしまった」 老朽化による傷が、油もれにつながったのではないかと指摘します。さらに、この船が漂流した場合… 東海大学海洋学部 山田吉彦 教授 「一般の船よりも、漂った時にすごく揺れる。正直ひどく揺れる状態」 揺られ続けている乗客。止まっていたジェット船は、午後4時ごろから再び動き始めました。 ◇ 大島町役場などによると、目的地の伊豆大島では東海汽船によって、乗客全員分の宿(7つのホテル)が手配されているということです。ジェット船は、24日夜から25日朝に到着する見込みです。