【10年ひと昔の新車】アウディ RS5はマイナーチェンジで豪快な走りはそのままに内外装を洗練させた
アウディ RS5(2012年:マイナーチェンジ)
「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ RS5だ。 【写真はこちら】高速安定性が高いからなのだろうが、200km/hオーバーのサーキット走行でも怖さを感じることはなかった。(全9枚)
アウディの「RS5」がデビューから約2年を経てマイナーチェンジを受けた(編集部註:2012年8月)。この高性能プレミアムスポーツクーペの進化を、富士スピードウェイでチェックしてみたい。 2012年のル・マン24時間対9レースは、アウディとトヨタのハイブリッドマシンによる一騎打ちだった。だが、結果的にはアウディの横綱相撲で圧勝だった。あのような強さを見せつけられてしまうと、「やっぱりアウディってカッコいいなあ」と思わずにはいられない。そんな中、マイナーチェンジされたRS5の試乗会が行われた。そのパフォーマンスを堪能すべく、試乗会場は富士スピードウェイの本コース。アウディ ジャパンの意気込みを感じさせずにはいられない。 まず、今回のマイナーチェンジでは、エクステリアのデザイン変更が行われ、見た目がよりシャープな印象に生まれ変わった。また、スイッチ類の配置を変更するなど、操作性をより高める改良を受けている。 試乗の舞台は富士スピードウェイ。走り慣れた舞台であるが、450psと430Nmを発生する4.2LのV8エンジンを搭載するようなマシンで走るのは初めてなので、ちょっと緊張する。まずコースインの1周目では、タイヤやブレーキの具合を探りながらペースを上げていく。だが、いっこうに限界が見えてこない・・・。 ちなみにRS5は「アウディ ドライブセレクト」と呼ばれる、エンジンレスポンス/トランスミッション プログラム/ステアリング特性などの走行特性を5段階に選べるシステムが備わっているが、今回はサーキット走行ということで「ダイナミック」と呼ばれる、いちばんスポーティなモードで走ることにする。