川端氏が注目するDF星慶次郎(尚志高3年)(Taro YOSHIDA)

　令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技が27日に開幕します。ゲキサカでは「インターハイ注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣にインターハイ注目の11選手を紹介してもらいます。第3回はサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長で育成年代からJリーグまで幅広く取材する川端暁彦記者による11名です。 【写真】コパ決勝で大胆に胸を露出？ アルゼンチンの美女サポーター2人が話題になるも真相は… 川端記者「福島での固定開催へ移行したインターハイですので、福島県の2校にはまず注目してみました。その上で、あらためて全国舞台で観てみたいと思っている選手をピックアップしています。個人的には、『こんな凄い選手がいたのか!』という嬉しい驚きに出会えることも楽しみにしています」 以下、川端記者が推薦する11名 GK村上斗粋(帝京安積高3年) 今年の東北新人大会で初の決勝へ導く原動力となる働きを見せた守護神。かつては課題だったと言うハイボール処理は安定感を増しており、チームを鼓舞する「声」も光る。初の全国舞台に臨むチームを支えられるか。 DF星慶次郎(尚志高3年) 通好みのプレーを見せる尚志の要石。シンプルで素早いプレー選択が攻守で光り、中盤の守備的な位置でも、最終ラインに入っても、防波堤として機能してチームに安定感をもたらすことができる。尚志のキーマンだ。 DF岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋高3年) CBとしての「歴」はまだまだ浅いが、後方からのビルドアップからセットプレーでのヘディングまで攻撃力全般に秀でる未完の大型CB。プレッシャーのかかる全国舞台でさらに一皮むけるブレイクスルーを期待したい。 DF山口元幹(青森山田高3年) 技巧派MFは今季CBも兼任。幅広いポジションを自在にこなしつつ、青森山田で磨いてきた心技体の三要素をしっかり披露している。クールに戦況を洞察する力も備え、プレースキッカーとしてゴールの演出家にもなる。 MF笹修大(札幌大谷高3年) 2年前に初めてそのプレーを目にして「こんなタレントがいたのか」と驚かされたルーキーが2年の時を経て大会の注目選手に成長。肉体的な強さを活かしたプレーに加え、情熱とエネルギーを感じさせるスタイルが魅力。 MF澁谷陽(旭川実高3年) 育ち盛りの道産子MFは今季CBにも挑戦していたが、ボランチや攻撃的MFとしても新境地を開拓。189cmまで伸びた長身に加え、左足のキックという武器も備える。道予選ではボレーシュートで貴重なゴールも突き刺した。 MF嶋本悠大(大津高3年) 「何でもできる選手になりたい」という本人の言葉どおり、さばいて良し、守って良し、運んで良し、そしてシュートを打って良しの大型MF。ボランチが本職だが、一列前での仕事もこなせる大津の大黒柱だ。 MF南創太(日章学園高3年) 機敏な技巧派ドリブラーはボールを持ったらアイディアも豊富。観る者をワクワクさせてくれる特別なタレント性を持つ。U-19日本代表FW高岡伶颯が負傷中の今、違いを見せられるか。真価の問われる大会と言えそうだ。 FW山下ハル(東山高3年) 京都府予選ではGKから隠れてボールを奪っての“忍者ゴール”も決めた抜け目なさ、確かなテクニックを売りとするアタッカー。もう一つの武器は献身性で、「チームのために走ることが大事」と語るとおりのハードワークでも魅せる。 FW名和田我空(神村学園高3年) 昨年のU-17ワールドカップにも出場し、Jリーグのみならず欧州からも注目を受ける世代屈指のアタッカー。「自分の課題は強度」と語ってきた部分とゴール・アシストという数字を刻み続ける部分の両立に挑む。