市販のサラダVS手作りサラダ 栄養価が高いのはどっち? 管理栄養士の回答は?
日々忙しくて調理をする時間がない人の場合、野菜の摂取量が不足しがちです。そんなときに役立つのが市販のサラダですが、手作りのサラダと比べた場合、どちらの方が栄養価が高いのでしょうか。市販のサラダと手作りのサラダの栄養価の違いについて、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。 【要注意】「えっ…うそでしょ…?」 これが「実は食べ合わせがよくない」食材の組み合わせです!(6つ)
野菜は収穫後に栄養が減少
Q.市販のサラダで野菜の栄養素を摂取できるのでしょうか。 桜井さん「スーパーなどで販売されているサラダは、国の衛生基準に合わせて加工され、殺菌処理が行われています。その過程で水に長くさらされると、ビタミンなどの栄養素が流出することが考えられると思います。 水で野菜を洗うのは家庭でも同じだと思いますが、市販のサラダの場合は加工する時間がより多くかかっているため、鮮度の低下による栄養価の減少があるというのも念頭に入れた方が良いかもしれませんね」 Q.では、市販のサラダと自宅で手作りしたサラダとを比べた場合、栄養価に違いはあるのでしょうか。 桜井さん「先述のように、野菜の栄養は鮮度も大きく関わってきます。野菜は収穫した瞬間から栄養価が少しずつ変化しているといわれており、収穫したてが一番栄養たっぷりな状態といえます。そこから時間が経過すると、少しずつビタミンやカリウムなどが減少していくことが分かっています。 そのため、基本的には生野菜の方が鮮度を保ちやすいといえると思いますが、『冷蔵庫の中でずっと眠っていた生野菜』となると話は違ってくると思いますね。その場合は、市販のサラダを選んでいただくのも良いと思います」 Q.市販のサラダと組み合わせた方がよい具材はありますか。また、サラダを食べるときにドレッシングを使ってもよいでしょうか。 桜井さん「サラダと一緒に取りたい栄養素にもよりますね。例えば、野菜だけのサラダが苦手という場合は、鶏肉を入れていただくのがお勧めです。鶏肉には、野菜だけではなかなか摂取できないたんぱく質が豊富に含まれていますし、サラダのボリュームが増して食べやすくなるというメリットもあります。 また、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類も、ビタミンCを取れるので良いですね。ビタミンCは水にさらされたり、時間が経過したりすると減りやすい栄養素のため、カット野菜を使うのであれば、それを補えることになります。 ドレッシングに関しては、正直なところ脂質や塩分、カロリー、添加物などの多さからあまりお勧めはできません。少量の塩、こしょうとオリーブオイルなど、シンプルな味付けでも意外と野菜の味が引き立つことも多いですよ」 * * * 野菜は収穫後、栄養価が低下していくということです。そのため、自宅で保存している野菜の鮮度によっては、サラダを手作りするよりも、市販のサラダを買った方が栄養素を多く摂取できる可能性があるようです。
オトナンサー編集部