シェフラーの7勝を支えたパター PGAツアー24年シーズンギア10大ストーリー(後編)
8. アダム・スコットがギアニュースの常連に
用具契約フリーのスコットは、望みに応じてどのブランドのクラブも試打、使用することができる。そして、彼はその自由を最大限に活かしている。24年だけで、スコットはピン、三浦技研、そしてスリクソンのアイアンを使用しており、ドライバーもテーラーメイド、タイトリスト 、そしてキャロウェイのものを使用している。 純粋にターフのコンディションによってアイアンを変更することもあるので、彼の使用ギアを毎週把握するのは特に難しい。スコットランドでは硬いターフに対応するべく三浦技研AS-1ブレードアイアンを用いていたが、プレーオフシリーズ第1戦「フェデックスセントジュード選手権」では、ゾイシア芝に対応するべく、よりバウンスのあるKM-700アイアンをバッグに入れていた。「用具とテクノロジーは重要なんだ。ほかの選手がトラックマンを使っているのは毎週見るけれど、僕はそうして育ってきたわけではない。用具とテクノロジーは重要なんだ。」と話していた。
9. 絶対王者スコッティ・シェフラーのセットアップ
圧倒的な強さを見せたシェフラーは、今シーズンの鍵となる2つのクラブ変更を行った。一つは新しいテーラーメイドQi10コアドライバー(8度)への変更であり、もう一つはLネックホーゼルのテーラーメイド スパイダーツアーXマレットパターへの変更である。 昨年何度もパターを変更したシェフラーは、今季初勝利を挙げた「アーノルド・パーマー招待」の前にテーラーメイド スパイダーツアーXパターに変更し、以後このパターがバッグから抜かれることはなかった。 7勝目を挙げたプレーオフ最終戦「ツアー選手権」を前に、シェフラーは以下のように話していた。 「僕は昨年、あまりに多くのパターを試し過ぎたと感じていた。僕は自分がどうパットしたいか、あっちへ行ったりこっちへ来たりしていたように思う。このゲームで向上する方法は、自分のプロセスをやり通すことだと思うんだ スパイダーについては、常にセットアップされた感じがとても気に入っていた。最も気に入っているポイントは、良い形で真っ直ぐ向けるところだね。僕はこれまでグリーン上で完璧であろうとし過ぎていたけれど、スパイダーに変えてからは自分を自由にすることができた。そこから一貫して好成績が出るようになったんだ」