カスハラ客、居酒屋で大暴れ 店主を何度も暴行「ビール出せ」「店潰す」衝撃の言い分
■店主「10名ほどの警察官が…」
25日、番組の取材に応じた店主がトラブルについて語りました。 炭火焼 鳥八 分店 渡邊大地店主 「はじめて見たお客様ですね。ビールはもう出せないのでお水だったら出しますよと。後はなるべくこう気を立てないように思ったんですけど…」 みるみるうちに態度が豹変(ひょうへん)していったという高齢男性。 渡邊店主 「10分ぐらいの出来事なんですけど、その間に12~13発は殴り続けるという。ハンドバッグを持っていたんですけど、(そのバッグが)結構重くてですね。それで何回も顔面を狙って殴打してくる感じ」 警察官が来てからも、男性は悪態をつくのをやめなかったといいます。 渡邊店主 「10名ほどの警察官で取り押さえるじゃないですけど、それじゃないと収まりがきかないような感じで。もう『こんな店、潰してやるぞ!』とか…」 店主は当時の状況を次のように振り返ります。 渡邊店主 「すぐ警察呼べば良かったなと確かに思うんですけど、私たちの範囲で抑えられるならと思っていて。その考えが甘かったのかもしれないんですけど」
■開き直り「覚えてないからしょうがない」
盛岡市内の繁華街で取材を進めると、他の店舗でも同様の被害があったといいます。今回、トラブルを起こした男性と同一とみられます。 男性が来たとみられる店の店員 「(Q.こういう方がいらっしゃって?)まさにこの方です。この顔です」 「ハット被って、ジャケット羽織って、席座る前に『おー!』っていう感じで。とにかく何か目に入るたびに声かけるんです、従業員に。『おう!』『おい!』『来い!』みたいな」 こちらの店でも、店員が怒鳴りつけられるなどのカスハラを受けていたといいます。 男性が来たとみられる店の店員 「今時あんなノリでね、どこも受け入れてもらえないんじゃないかな」 このトラブルから5日後の24日、事態が動きました。 渡邊店主 「警察の方には、ちょっと本人と会って話したいということで一応お伝えして…」 トラブルを起こした男性と店主が、警察官立ち合いの元、話し合う場が設けられました。 渡邊店主 「行った時にはすでに本人が座っている状態で。警察から謝ってくださいと言われて、その時初めて『すみませんでした』というふうに…」 始まった話し合いですが、店主は男性の態度にあぜんとしたといいます。 店主 「何をしたか分かっていますか?」 男性 「分かってない」 店主 「動画とか見てますか?」 男性 「見てない」 酒に酔っていて、この時のことは「全く覚えていない」と話したという男性。その場で映像を見せると、徐々にイライラした様子になっていったといいます。 男性 「もういい。分かったから」 最終的には開き直った態度になったといいます。 男性 「どうすりゃええんだ?覚えてないからしょうがないだろ?」 渡邊店主 「どうしたら許すんだとか?どうしたら納得するんだとか、そういう感じです。全然これ反省とかじゃないなぁ、みたいな」 男性の様子に店主は再び怒りが込み上げてきたといいますが、その後の労力などを考えて被害届は出さなかったといいます。 渡邊店主 「どうしてもこう、もやもや感というのはあるんですけれども、SNSに上げていく中で飲食店で従事されてる方々に伝わればいいなと」