敗戦して下を向く札幌の選手たち（撮影・保坂果那）

＜明治安田J1：札幌0－1横浜＞◇第19節◇23日◇札幌ド 　北海道コンサドーレ札幌は2戦連続の完封負けで今季2度目の5連敗を喫した。 　失点は後半18分にPKで決められた1点のみだったが、追いつけなかった。シュート本数は両チーム同じ13本だった。敗れはしたが90分戦う姿勢を見せ、ペトロビッチ監督（66）は「今日のゲームは、前半戦でベストゲームの1つに数えられるくらい素晴らしいゲームだった。選手たちは最後までベストを尽くしてくれた。ただ現状はこれだけのゲームをしても勝ちにつながらない」と肩を落とした。 　恥骨痛で今季初欠場したMF荒野拓馬主将（31）に代わって、MF駒井善成（32）がゲームキャプテンを務めた。後半14分にペナルティーエリア内の相手シュートが駒井の左手に当たり、ハンドの判定でPKを献上した。結果的に決勝ゴールにつながり「自分がPKを取られてしまったのが申し訳なかった。ちょっとの意識で後ろに手を組めたと思うし、そういうところを自分が壊してしまったので、すごく反省するしかない」と悔やんだ。 　今季前半戦が終了した。2勝5分け12敗で最下位。指揮官は「19節終わって今の順位、勝ち点は、非常に出来の悪いハーフシーズンだった。いろんな理由がある。シンプルに人が足りない」と総括し、ケガ人の多さを嘆く。中2日の26日アウェーFC東京戦から後半戦がスタートする。「選手たちが（ケガから復帰して）そろえば、後半戦巻き返していける、残留できると信じている」と誓った。この日、札幌ドームには今季ホーム最多2万6677人が来場した。勝利を信じて声援を送るサポーターの思いに応える戦いを、残り19試合で見せていく。【保坂果那】