麻布台ヒルズ「チームラボボーダレス」オープン!50以上の “境界のないアート群” を展開
アート集団のチームラボが手掛ける「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(以下、チームラボボーダレス)」が東京・お台場から移転し、大規模複合施設「麻布台ヒルズ」にオープンした。 【写真】黒い核に触れられず壁も存在しない《中心も境界もない存在》、装置の上を無数の球体が走る《マイクロコスモス – ぷるんぷるんの光》 チームラボボーダレスは2018年6月、チームラボが制作する “境界のないアート群” による「地図のないミュージアム」としてお台場にオープン。新しいチームラボボーダレスでは、チームラボの50以上のアート作品が展示室から出て移動し、それぞれが複雑に関係し合い、刻々と変化し続けながら “境界なく連続する1つの世界” を創造する。従来のミュージアムのように1つの展示室に1つの作品ではなく、さまざまな作品が館内を移動しながら展示されているのが特長だ。
メインの展示室では《人々のために岩に憑依する滝》《花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour》《世界はこんなにもやさしくうつくしい》《増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year》《Moving Creates Vortices and Vortices Create Movement》などの作品が連続しながら重なり合い、鑑賞者や他の作品に影響を受けながら変化。展示室を出て行く作品があれば新しく入ってくる作品もある。 鑑賞者が作品の上に立ったり触れたりすると、水の流れが変化したり花が散ったりしてまったく同じ光景は二度と現れない。
先に進むと展示空間の中央に立って見る作品《虚空の宇宙》がある。展示室に《The Way of the Sea》《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス》などの作品が入ってくると、壁面と床、作品と鑑賞者の境界が破壊されて作品世界に没入していく。 《スケッチオーシャン》は、鑑賞者が紙の上に自由に描いた魚の絵に命が吹き込まれ、展示空間の中を泳ぎ出すというもの。鑑賞者が魚に触れると一斉に逃げ出し、エサ袋を触ると魚にエサを与えることができる。続く展示室では暗闇の中に立方体が浮かび、赤い花々が咲いては散っていく《生命は闇に咲き闇に帰る微小な光》が、まるで生き物のような滝や波しぶきを表現した《闇に憑依する滝》《Black Waves》などに移り変わる。