クローバーに赤と白があるって知ってた?アカツメクサとシロツメクサの違いを解説
四つ葉のクローバーの見つけ方
幸せを呼び込むとされている四つ葉のクローバーですが、その理由の1つに中々見つからないという希少性があるようです。また、五つ葉や六つ葉はあるのでしょうか? ◆ギネス記録は63枚葉! シロツメクサの葉は、ほとんどが三枚なので、四つ葉を見つけるだけでも大変ですが、ギネス世界記録に登録された葉の枚数はなんと63枚です! このシロツメクサは、栃木県在住の渡辺敬晴さんという方が庭で育てたものです。渡辺さんが栽培を続けるうちに葉の多い個体が出現し、2020年に49枚、2021年に55枚となり、2023年に63枚の葉を付けたシロツメクサが見つかったとのことです。 ◆四つ葉はどこに生えているのか? 自然の状態で63枚の葉を付けるシロツメクサを見つけるのは難しいですが、四つ葉なら見つけることができます。四つ葉の確率は、数千分の1から1万分の1くらいなので、シロツメクサが1万本以上生えている群落を調べれば少なくても1本は見つけることができます。 もう少し場所を絞ると、人によく踏まれる場所(道路の横)や、草刈りが行われている場所(公園や土手)に四つ葉が多いという説があります。これは、傷ついた葉が再生する際に、四つ葉が出現しやすくなるからだと考えられています。 また、自然界には、四つ葉を付けやすい株が存在するので、まず四つ葉を1本見つけたら、その周囲もよく見てください。見つかる確率が高くなります。 ◆幸せは買える!? 世の中には面白いことを考える方がいて、四つ葉のクローバーを栽培して販売している方がいます。岡山県鏡野町の矢部さんという方で、ホテルのレストランや結婚式の披露宴の需要があるようです。(2019年3月25日付け朝日新聞より) その他にも品種改良されて四つ葉を付ける園芸種のクローバーが販売されています。 「買う」というのは、手軽に四つ葉を入手したい方にオススメの裏技ですが、自分で見つけた四つ葉は喜びがひとしおなので、ぜひ、近所のシロツメクサを探索してみてください。 採取した四つ葉のクローバーは押し花にすると長持ちします。本のしおりや、額に入れて飾ると身近に楽しむことができます。ただ、紫外線に当たると全体が茶色に変色してしまうので注意してください! 阿部拓也さん 雑草博士 博士(農学)。雑草の活用から管理まで、研究してきました。現在は、「雑草をより面白く!」をテーマに、雑草計画というサイトを運営したり、農業の課題をサポートする合同会社マチビトを立ち上げて活動しています。
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