クローバーに赤と白があるって知ってた?アカツメクサとシロツメクサの違いを解説
シロツメクサによく似ている雑草
見た目に特徴があることから、見分けやすいシロツメクサですが、デンジソウ(田字草)という雑草と葉が似ています。田字草の由来は、四枚の葉が放射状に広がる形を漢字の田の字に見立てたことによるものです。 ただ、デンジソウは水草なので、シロツメクサとは生育場所が異なります。また、デンジソウは水田の雑草でしたが、今では見かける機会が大幅に減少し、地域によっては絶滅危惧種となっています。
ムラサキツメクサ(アカツメクサ)を探してみよう
白い花を付けるのがシロツメクサですが、紫色の花を付けるムラサキツメクサという雑草があります。 ムラサキツメクサはアカツメクサとも呼ばれていますが、ここでは花の色に合わせてムラサキツメクサとします。もちろん、アカツメクサと呼んでも間違いではありません! ◆ムラサキツメクサの特徴 ムラサキツメクサは、シロツメクサと同じマメ科ですが、シロツメクサよりも葉が大きくて、茎が上に伸びているのが特徴です。シロツメクサと比べると、草丈が2倍以上です。 また、花の色がムラサキや薄ピンク色なので、シロツメクサと簡単に区別することができます。そして、ムラサキツメクサは、シロツメクサと同じく三枚葉が基本ですが、稀に四つ葉を付けるようです。 ◆白い花のムラサキツメクサもある? ちょっとややこしい話になりますが、ムラサキツメクサの中には、白い花を咲かせる個体が存在します。 白い花を咲かせるムラサキツメクサは、「シロバナアカツメクサ」や「セッカツメクサ」と呼ばれていますが、葉や茎はムラサキツメクサと同じです。 以前、白い花を咲かせるタンポポを紹介しましたが、色違いの雑草はけっこう存在しているので、ぜひ探してみてください! ◆赤い花のクローバーも! 白い花を紹介したついでに、真っ赤な花のクローバーを紹介したいと思います。その名はベニバナツメクサです。花の形状がシロツメクサよりも縦長で、ローソクのように見えることから、ストロベリーキャンドルとも呼ばれています。 その他にも、クリムゾンクローバーや、ストロベリートーチと呼ばれることがあります。また、ベニバナツメクサは花がきれいなことから、鑑賞用として栽培されることもあります。