おばーが始めたあじさい園 観光スポットにまでなった園を受け継ぐ家族 本部町・よへなあじさい園【わがまちLink41】
▽饒平名知孝さん 「やっぱり努力をして、ちょっと大げさなんですけど、観光資源まで育てたものですから。これはもう共通の財産ですよね。私たち饒平名家、共通の財産になっていますので、それなりの役割と責任を果たさなきゃいけないっていう思いを持っている。ウトさんが残したあじさい園は饒平名家の絆を深めています」 ▽ウトさんの四女・宮城由利子さん(73) 「母がやっぱりこの何十年間かかってきて、ここまで皆さんを喜ばす環境にありますので、私たちもそれを引き継いで、できる範囲で協力してやっていきたい」 ▽ウトさんの三女・仲村洋子さん(80) 「母の残したこういうものをね、兄弟の絆を保つ意味でも、あるいは沖縄でこういうふうなアジサイを見れるっていうことで皆さん喜んでくださるので、できるだけ力が自分たちが出せる限りは維持していこうと思ってます。」 そして、知孝さんは、今後あじさい園を更に発展させたいと意気込みます。 ▽饒平名知孝さん 「私たちの代では、ここまでお袋の財産で頑張っていますけど、今と同じ状態だったら、お客さんの満足度を高めていくことは出来ないと思うので、種類をですね。増やして多様化したりとか、あるいはあじさいの魅力ある花を効率よく配置するとか、いずれにしても、もうちょっと魅力作りをできたらなと」 本部町を訪ねると、”あじさいおばー” が育てた1万株のあじさいとたくさんの人たちの笑顔、そしてそれを守りつなぐ家族の絆がありました。 (取材後記) 今のままでも素晴らしいあじさい園なのですが、知孝さんには今後の園の魅力向上のための案があります。それは、ピンク色のあじさいを咲かせることです。あじさいの花は土の成分によって色に変化するということで、酸性ならブルー、アルカリ性ならピンク色になるそうです。そのため本島南部からアルカリ性の土「島尻マージ」を持ってきて試したいということでした。 「よへなあじさい園」は、あじさいが咲いている限りは開園しているということで、例年6月末が目途となっています。是非足を運んでみてください。(取材:愛久澤力也)
琉球放送